東京と、それ以外のどこかということで、複数回の体験会となるのは間違いありません。
5つめは、「When:時期」です。I部長の指示では、時期に関連するキーワードは、
「できるだけ早く適切な時期にタイミングを逃さず行ってほしい」
でした。「できるだけ早く」と書いておくしかありません。
そして最後に、「How:詳細」。ここにはまず、「先行商品体験会」が該当します。会場を借りて各地でイベントを行う旨を書いておきましょう。
また、インフルエンサーを育成するわけですから、たった1回だけ体験してもらって終わりではなく、イベント体験後も日常において「広報活動」を実施してもらうことも考えたほうがいいでしょう。オフ会やSNS発信などでしょうか。
以上のことをまとめて表に書き込むと、次のようになります。
なお、表の右側には「メモ(疑問点や懸念事項など)」の欄を作りました。ここには、「内容」の欄だけでは書き切れない疑問点や曖昧な点などを書き出しておきましょう。
ポイントは、気になることはすべて表の中に書き込んでおくことです。なるべく、表を見ればすべての疑問点や懸念点がわかるよう目指しながら、書き込んでいきます。
これで表が完成……ではありません。I部長からの指示によって、なんとなく全部の欄が埋まったように見えますが、この表に載っている情報は「それっぽいこと」に過ぎず、曖昧な状態です。
先ほどの表のうち、曖昧なものに色をつけてみます。
「はっきりしていること」と「曖昧なこと」を区別するには、「書いたことを部下や関係者に指示する」と考えてみるといいでしょう。