「留学しなくても高い英語力は身につく」。そう語るのは、日米で学習塾を経営し25年間で延べ5000名以上のバイリンガルを育成しているTLC for Kids代表の船津徹氏。「こんなにも具体的で内容が詰まっているものは初めて!」「目からウロコ」と子育て世代に話題の新刊『「強み」を生み出す育て方』の中から、25年間の塾経営でたどり着いた【子どもの英語力を爆速で伸ばすコツ】をお届けする。
「とりあえず英会話スクールに……→NG!
言語吸収力が高い子ども時代は英語教育のゴールデンタイムです!「生きた英語にふれる環境」を作ってあげることで、子どもは自学自習で高度な英語力を身につけることができます。
『僕が14歳でカナダ名門5大学に合格できたわけ』(Gakken)の著者である大川翔さんは、5歳でカナダに移住し、9歳でカナダ政府からギフテッド認定され、12歳で高校に飛び級し、14歳でブリティッシュ・コロンビア大学に入学した天才です。
彼の母親は、「独自の方法」で高度な英語力を、短期間で育成することに成功しています。
その方法が「近所のお姉さんに英語の本を読んでもらうこと」です。
大川さんの母親はカナダに移住後、近所の小学校高学年の子ども(お姉さん)を何人か雇い、英語の本の読み聞かせをしてもらったのです。5歳(カナダでは幼稚園生)の翔君は、お姉さんたちの隣に座って、絵本をひたすら読んでもらう。ただこれだけです。
図書館から、貸し出し上限である60冊を借りてきては、お姉さんに読み聞かせをしてもらうことで、1年もたたずに、自分で英語の本が読めるようになり、英語を理解できるようになったのです。シンプルですが、「英語の本の読み聞かせ」は極めて有効な学習法です。
さらに、小学1年生になってからは、ただ本を読んでもらうだけでなく、お姉さんの後について声に出して読んだり、1文ずつ交代で読んだり、自分でも声に出して読むことで英語力を高度に発達させていきました。
英語教育といえば、子どもを「英会話スクール」に通わせてネイティブとコミュニケーションさせることが効果的と考えがちです。しかし、高度な英語力を「短期間で」身につけるには大川さんの母親が実践した「英語の本の多読」が一番の方法です。
海外留学せずとも、英語の本の朗読に合わせて文字を追わせるだけで、英語が読めるようになります。今はYouTubeを活用すれば「近所のお姉さん」に頼まなくてもネイティブによる朗読動画をいくらでも見つけることができます。
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子育て成功のカギは「強み育て」にある
子どもが社会の変化に翻弄されずに、自分らしく幸せに生きていくには、失敗や挫折に負けない「たくましさ」を確立しなければなりません。一生ものの武器になるたくましさですが、どのように育てれば良いのでしょうか?
たくましさが育つ要因は、家柄、血筋、遺伝ではありません。もちろん親の学歴や職業も無関係です。「子どもの潜在的な強みを引き出すこと」でたくましさは育つと断言できます。
つまり、子育てで最優先すべきは「強み育て」なのです。強みは、音楽でもスポーツでも勉強でも、なんでもいいのですが、習い事は強みを育てる最高のチャンスになります!だから習い事選びは「子育て成功」に直結するのです。
「わが子にピッタリの習い事を詳しく知りたい!」という方のために、著書『「強み」を生み出す育て方』ではオリジナル診断を掲載しています。気質×才能の25タイプ別診断で「わが子にピッタリの習い事」がカンタンにわかります!