近年、日本には不動産バブルが到来している。加えてマイナス金利の解除も決定し、「家を買おうと思っていたけど、今はタイミングじゃないのでは?」と不安に感じている人も多いのではないだろうか。そんな住宅購入を不安に感じる人の悩みを解決するために住宅購入の思考法』が発刊された。本記事では、著者の江口亮介氏による住宅購入に関するオリジナルコンテンツを配信する。

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プロが教える「買わないほうがいいマンション」の特徴

 中古マンションは住宅購入の主要選択肢となっています。新築だけでなく中古マンションを視野に入れることで、選択肢は大幅に増えるため、私個人としてもぜひ一度は検討してほしいと思います。

 ただ、選択肢が多いことで、落とし穴が多いのも中古マンションの特徴です。今回は注意したほうがいいマンションのポイントを3つお伝えします。

1.地下もしくは半地下の物件

 そこまで供給数が多いわけではないですが、坂道などに面したマンションに多い傾向があります。ディベロッパーがなんとかして1部屋2部屋増やしたいと努力をした結果ですが、あまりおすすめはできません。

 理由は湿気の問題と日当たりの問題です。その分、価格としては安く設定されているので、手頃感はあるものの居住性が著しく失われてしまうことがあるので注意が必要です。

 また、湿気や日当たりについてはリノベーションしても限界があるので、「どうしてもここがいい!」という理由がない限りは避けたほうがいいでしょう。

2.総戸数が30戸以下のマンション

 この点については、総戸数が30戸以下だから絶対にダメというわけではありません。ただ、マンションにとって規模はある程度必要です。

 なぜなら、総戸数が少ないと1世帯にかかるマンション管理の負担などが大きくなるからです。その1つの基準が総戸数30戸ですが、それ以下になると修繕積立金や管理費が高騰しやすいという問題が出てきたり、管理組合の理事が回ってくるスピードが早すぎるという問題が出てきます。

 購入してからのストレスが大きくなってしまう可能性が高いので、こういった点を許容できないのであれば、避けほうが賢明です。