飲み会以外でもそうなのですが、わたしは自分が「90点以上だ」と思ったこと以外はやらないようにしています。これは、グレッグ・マキューン著『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』(かんき出版)に書かれていた「90点ルール」を取り入れたものです。

 その本では、ものごとを「よい」か「それ以外」で判断し、「悪くない」という曖昧な選択肢は思い切って捨てるという思考を紹介しています。

 選択肢を100点満点で評価し、90点未満の選択肢はすべて0点とするのです。「人づきあいに点数をつけるのは、人としてどうなのか?」とも思いますが、かといって、どこかで「(飲み会に)行く・行かない」の線引きをしないと、金銭的にも時間的にも収拾がつきません。

 わたしは、「必要だ」「不要だ」という定性的な評価方法ではなく、「90点以上かどうか」という定量的な評価を行うことで(主観的な点数ではあるのですが)、明確な線引きをすることができるようになりました。

 自分のなかで「90点以上」と思える場であれば、きっとお金と時間をかけて行く価値があるはずなので、そういう会には積極的に参加すればいいでしょう。

 もちろん、その理由をそのまま相手に伝えると、角が立つこともあるので、断る理由はうまく考えたほうがいいとは思います。

 このルール化は、飲み会以外の外食費を節約するのにも役立つ方法です。わたしも節約の初期段階では、ルール化で外食やコンビニに行く回数を少しずつ減らしていました。

 それまで週に何回も外食していた人が、「もう行かない」「月にいちどだけ!」と極端なルール化をすると、ストレスになるだけです。スモールステップで段階を踏んで頻度を減らしていくことをおすすめします。