会議で即バレ!"部下の才能を殺す上司"が使っている「3つのNGフレーズ」とは?Photo:PIXTA

創業からわずか3年で売上高191億円を達成したタカマツハウス。なぜ、成熟産業とされ、低成長が見込まれる「木造戸建住宅事業」で、驚異的な成長を成し遂げられたのか。同社チームマネジメントの極意とは――。※本稿は、金田健也著『全員を稼ぐ社員にする、最強チームの作り方 落ちこぼれゼロの組織マネジメント』(ぱる出版)の一部を再編集したものです。

リーダーの役目は勢いをつけること

 中国春秋時代の武将・孫子は「善く戦う者は、これを勢に求めて、人に責めず」と述べました。これは、「戦いに長けた者は勢いを利用して勝利を収め、個々の兵士の能力に頼らない」という教訓を残しています。組織に勢いを与えることは、リーダーにとっての重要な役割です。

 多くのリーダーが、メンバーが情熱を持ってくれないと嘆きますが、その本質はメンバーが情熱を持てないのではなく、リーダーが十分に刺激を提供していないことにあるのです。ここでは、組織に勢いをつけるためのノウハウを解説します。

毎月が「頑張らないといけない月」にする

 多くの企業では月次で成績を評価する体制を取り入れていますが、四半期、半期、通期での評価のほか、中には週次や日次で評価する企業も存在するかもしれません。タカマツでは、毎月の成果を評価し、上記のような締め日を用いて、その時点での成果の確認や戦略および戦術の見直しを行っています。

 重要なのは、毎月気持ちを新たにし、目標達成に向けて挑戦することです。「毎月同じように頑張る」というマンネリを避け、毎月異なるアプローチで活力を注入することが求められます。以下では、タカマツで実践している「月ごとの挑戦を促すアプローチ」を紹介します。

4月 今期スタートの重要な時期でありながら、不動産業界では繁忙期の3月が終わり、人事異動や歓送迎会など社内も取引先も一服ムードとなる。ここでの頑張りが成否を決する。

5月 大型連休もあり実働が少ない、第1クォーター決算を見据えて、しっかりと成果にこだわる月。

6月 最初のクォーターの決算。年間の4分の1のラップを刻む重要な月。ビハインドすると残りで取り返すのが大変。だから今月が勝負。