高校受験指導の現場では、初めて英語に触れる中学1年生が、最初の定期テストに苦戦する光景が以前にも増して目立っています。
ある中学校の最初の定期テスト範囲を紹介しましょう。
アルファベット/あいさつ/月、数字/be動詞/一般動詞/助動詞can ※これらは小学校の復習として中学で学ぶ内容。
いかがですか。多くの学習塾が「中1の英語が大変だ!」と厳しさを訴えているのはセールストークではなく事実です。
小学生の時期からじっくりと英語の土台作りを始めれば、中学入学後につまずき、中学校の授業についていけなくなるリスクが減ります。
東田高志 著
文部科学省のデータによれば、高校3年生の約48・7%が英検準2級相当以上の実力を持っているとされています。この数字は教員の判断も含まれるため参考程度とはいえ、高校3年までに準2級を取得することで全国平均、英検2級を取得すれば上位層に位置することができます。
勉強に自信がない子どもでも、小学校高学年に中学の内容をひと通り学習し、英検3級レベルのスキルを身につけることで、中学3年時に準2級、高校3年時には2級を無理せず目指す流れを作り出すことができます。
英語学習は「努力で伸びる科目」であり、早期の取り組みのメリットを生かすことで、勉強が得意ではない子も英語を得意分野にすることができ、自信を持って取り組むことができるのです。