ますます過熱する中学受験。子どもを本当に伸ばしてくれる志望校の見極め方や選び方、その志望校に合格するための効果的な「過去問対策」をやり方を、大人気プロ家庭教師の安浪京子先生が詳細に説明した『中学受験 大逆転の志望校選びと過去問対策 令和最新版』が発売に。本書より抜粋して、そのノウハウの一部をご紹介する。
学校の真の姿を知る一番良い方法
学園祭が学校のナマの姿に触れられる機会なら、学校説明会は学校側の公式コメントを聞く機会です。もちろん、その学校の教育方針や学校生活などについても確認できますが、それよりも、受験生の親御さんにとって重要なのは、受験に関するお宝情報を教えてくれるということです。
複数回受験のメリットは必ず質問したいポイント
特に、「複数回受験」については、必ず聞いておきたい質問です。ポイントは次の3点。
・複数回受験で、点数が加算されるか
・受験の回によって、難しさや問題傾向に違いがあるか
・昨年度と入試形態、出題分野が大きく変わるかどうか
とある学校では、「うちが第一志望ならば、3回とも全部受けてください」と念を押されます。第一志望だったご家庭が「すべて受けると合格しやすいのでしょうか?」と食い下がったところ、「とにかくすべて受けてください」の一点張りでした。「詳しいことまでは言えないが、うちの学校が本当に第一志望という生徒を優遇します」というのが言外に伝わってきますよね。
もちろん、第二、第三志望でも点数が高い子から合格していきますが、「すべて受けてください」という学校は、何点かゲタをはかせてくれる場合が多く、具体的に「○点加算します」「最も得点の高かった回を見ます」などと説明会で教えてくれる学校もあります。
また、入試問題についても、「こんな問題を出します」「今年からここを変更します」など、かなり具体的に教えてくれる学校が多くあります。これは確実におさえるべき情報です。
PTA活動もしっかりチェック
PTA活動の重さ・軽さ、ルールは、小学校時代同様、学校によって千差万別です。
PTA活動とは別に「父親会」の盛んな学校もあれば、PTA自体がない学校もあります。
難しいのが外の活動。クラス内での懇親食事会が頻繁に行われる学校もありますが、こういった質問は公に質問するより、個別に先生にうかがうほうが親身に答えてもらえます。
*本記事は、『中学受験 大逆転の志望校選びと過去問対策 令和最新版』(安浪京子著・ダイヤモンド社刊)から抜粋・編集して作成したものです。