汗をかいても
基礎代謝が落ちるのはなぜ?

 夏に太りやすくなる原因には大きく分けて3つあります。1つ目は基礎代謝の低下、2つ目は糖質の取り過ぎ、3つ目は水太りやむくみです。順に、原因と対策を解説していきます。

1 基礎代謝の低下

 夏はたくさん汗をかくため、基礎代謝が上がるというイメージを持っている方も多いかもしれません。しかし実は逆で、夏は気温が高いため体温を自ら上げる必要がなく、基礎代謝が落ちてしまいます。また、暑いので活動量や運動量が減りがちです。さらに食欲低下で食事量が減ると筋肉が減り、これも基礎代謝が落ちる要因となります。

 また、冷房の効いた涼しい室内と暑い屋外を行き来することや、睡眠時の温度調整が難しく睡眠不足に陥ることで、自律神経のバランスが乱れます。すると、さまざまな不調が起こります。不調の中には、基礎代謝の低下も含まれます。

 基礎代謝は、呼吸をしたり、心臓を動かしたりと何もしていなくても消費するエネルギーで、1日の総消費エネルギーの約70%を占めています。つまり基礎代謝が低下すると、消費エネルギーが少なくなり、太りやすくなるというわけです。

 夏場は特に、基礎代謝が落ちないように運動習慣をつけたり、肉や魚、卵、大豆製品などのタンパク質を多く含む食品を意識して取るようにしましょう。