狭いエリアに街と自然が共存
東京の光景に驚いた
日本に到着して2日目の5月20日、早速バスで東京を1日観光しましたが、アメリカと全く違う文化にただただ驚くばかりでした。
特に印象に残っているのが、「街と自然」「喧騒と静寂」が狭いエリアに共存していたことです。これは都市工学の観点からも、文化人類学の観点からも面白いなと感じました。
渋谷駅前のスクランブル交差点の周辺には「喧騒の街」が広がっていると思ったら、そこから車で数分のところに「静寂の神社」がある。明治神宮には豊かな自然があり、渋谷駅前とは別世界が広がっていました。さらに明治神宮から車で10分ぐらいのところにまた「喧騒の街」、新宿がある。
アメリカにももちろん街と自然が共生している地域はありますが、こんなに狭いエリアに「街と自然」「喧騒と静寂」が共存している場所は見たことがありません。東京を1日観光するだけで、こんなに多様な文化を体験できるなんて、思いもしませんでした。
5月19日から27日までの9日間で、東京、京都、奈良、広島を回りましたが、最も印象に残っているのは、京都でしょうか。
なぜなら京都では、この旅行で一番の思い出づくりができたからです。それは5月24日のこと。京都市内を観光中に日本人の同級生が、「今日の夜、日本の花火を見たい?」と私たちクラスメートを誘ってくれました。もちろん私たちは「見たい!」と即答。その日の夜に鴨川の河川敷に集まることにしました。