ハイブリッドは中途半端
ロードスターを電動化するならピュアEVに
齋:はい。中途半端なハイブリッドなんかじゃない、ピュアのEV、BEVが良いと思います。ハイブリッドは重い。エンジンと駆動用のモーターとバッテリーを積むなんて、ライトウェイトを謳うロードスターでは成立し得ません。
![マツダ ND型ロードスター](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/f/c/650/img_fc9a9c34bda5018239336509d1d775b7112742.jpg)
F:なるほど。ハイブリッドは重い。でも、BEVだと航続距離が心配です。距離を伸ばそうとすると、バッテリーが大きくなり、当然重くなってしまう。
齋:そう。だから、走行距離は短くても良いから、軽くて「ライトウェイト」と呼ぶにふさわしいクルマで走る楽しみを追求しましょうよ、と提案したい。バッテリーをフロアに積んで重心を思い切り低くして。モーターって、ものすごくいろんなことが制御で可能なんですよ。ものすごいポテンシャルを持っている。実は(EVは)スポーツカーにとても向いているんです。
F:それは分かるのですが、ロードスターを電気自動車にしたら、暴動が起きませんか?エンジンじゃなきゃダメだ、EVなんかロードスターじゃない!という層が相当数いると思うのですが……。
齋:いや。暴動は起きません。
F:起きるんじゃないかなぁ……少なくとも署名運動とかデモ行進くらいは起きそうな気がします。特に軽井沢のロードスターミーティングに来るような熱い支持層のみなさんが先鋭化して向洋※を焼き討ちに……。
齋:フェルさんは本当のロードスターファンの実態を分かっていないからそう思うんです。
※向洋…広島にあるマツダ本社の最寄り駅は、山陽本線の向洋駅。