伊藤忠商事の純利益は直近の3年間、8000億円台で推移したが、今年度は一気に9000億円近くに目標を据えた。特集『伊藤忠 三菱・三井超えの試練』の#8では、同社の石井敬太社長に利益目標を達成するための戦略を聞いた。(ダイヤモンド編集部 猪股修平)
収益力の着実な成長に自信
伊藤忠らしく働き、財閥系商社を抜く
――つい先ほど(7月31日)、日銀が利上げを決めました。影響をどうみていますか。
9月ごろ利上げがあると見ていたので予想より早い印象です。今後、順次上げていくのか、一定程度に(上げ幅を)抑えていくのか気になるところですが、景気の急減速にはならないと思います。伊藤忠商事は金利が上がると「か・け・ふ」のけ(削る)を意識します。金利の上昇局面では、適正在庫や決済条件の見直しに気を付けるよう指導しています。
次ページでは、伊藤忠の石井敬太社長に、財閥系商社を追い抜く秘策や、3年連続で純利益8000億円を達成した受け止め、今後パートナー企業と組む上での条件などを余すところなく語ってもらった。