アジア最大級の音楽フェス「フジロックフェスティバル」が7月26日~28日、新潟県湯沢町・苗場スキー場で開催。前夜祭(7/25)から延べ4日間、約9万6000人の音楽ファンが足を運んだ。ステージの内容、会場の雰囲気、現地での費用感など、現地レポートをお届けする。
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今年のメインアクトは、ザ・キラーズ(26日)、クラフトワーク(27日)、ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ(28日)。
出演予定だったSZAのキャンセルに伴い、急遽出演が決まったザ・キラーズは、ド派手なロック・エンターテインメントを披露。客席から飛び入り参加でドラムを叩いた“Wataru”も話題を集めた。
テクノ音楽のオリジネイターであるクラフトワークは、交流があった坂本龍一の名曲「戦場のメリークリスマス」テーマ曲の一部を演奏。さらに自身の代表曲の1つである「Radioactivity/放射能」を坂本監修の日本語詞で披露した。
ノエル・ギャラガーは自身の楽曲のほか、オアシスの楽曲もプレイ。名曲「Don't Look Back in Anger」では観客による大合唱が生まれ、今年のフジロックのフィナーレを飾った。
そのほか、世界的ジャズピアノストの上原ひろみ、“Z世代のクィア・アイコン”と称されるガール・イン・レッド、90年代UKロックを代表するライドなど、ジャンル、国籍、年代を超えた200組以上のアーティストが出演した。今年はAmazon Prime Video(アマプラ)やTwitch Amazon Musicで生配信されたので、自宅でゆっくりステージを楽しんだ人も多いのではないだろうか。
苗場開催25年目を迎えたフジロックにみられた“変化”
第1回は富士天神山スキー場(山梨県)、第2回は東京ベイサイドスクエア(東京)で行われ、1999年に現在の苗場スキー場に会場が移ってから今年で25年目。第2回から参加している筆者(50代半ば音楽ライター)も当然足を運んだわけだが、今年はいろいろな変化を感じた。