メールの「CCの順番」気をつけていますか?
みなさんはメールをたくさんの人宛てに一斉送信することがあると思います。
その際、「CC」の順番に、きちんと気をつけているでしょうか。
職場で出世する人は、この「CCの順番」を間違えるようなことは絶対にしません。基本的に、CCは社内であれば必ず「役職」の順にするのが暗黙のルールになっています。また社外の方もCCにいる時は、社外の方を先にCCに入れるのが一般的です。
「なんだそんなしょうもないことか」と思うかもしれませんね。しかし、ここに大きな落とし穴があるのです。
人によっては「守って当然」
ここであなたが理解しなければならないことは、「相手がそのルールをどれくらい大切にしているか」をきちんと把握することです。
もし、あなたの上司やお客さんがこの文化を「実は、すごく大切にしている人」だとしたらどうでしょうか。もしくは、「『大切にしろ』と指導され続けて何十年も働いてきている人」だとしたら、その人はどう感じるでしょうか。
もちろんCCの順番を守らなかったからといってメールが着信しないとか、必要事項の伝達に齟齬が生まれる、といった明確なデメリットがあるわけではありません。こういった「合理的な意味合い」では、この文化はなんの生産性も生み出していないわけです。
ただ、ここでそれでも「CCの順番くらいどうでもいい」と考えるのであれば、それは大きな間違いです。なぜなら、上司やお客さんの中では、その文化はもはや「守って当然」のビジネスマナーになっているからです。
しょうもない「謎文化」でも、大切にしている人がいる
このような文化を僕は【謎文化】と読んでいます。
こういった「【謎文化】をおろそかにする」ことは絶対にしてはいけません。ここで大切なのは、「こういったしょうもない文化でも、それを気にする人がいる」ということです。こういった人に対して接する時には、このことを念頭に置く必要があります。
もしあなたが社内外で効率よく、うまく立ち回って行きたいと考えるのであれば、この【謎文化】を、大切にしている人がいるという事実を踏まえた行動を心がけるようにしましょう。
そうでないと、知らぬうちに「マナーの悪い人だな」とサイレント減点されるという、意味のわからない悲劇に見舞われることもなくなっていくはずです。
(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』の一部を元に書き下ろした特別な記事です)
本部公認で副業としてブログを運営する、年収1400万円の現役メガバンク行員。10年以上メガバンクという極限の環境で生き残り、最短で出世街道を歩んでいる。新卒で配属された支店で猛烈なパワハラ上司に理不尽に詰められ続ける過酷な労働環境の中、理系的な分析手法によって独自の「高コスパな仕事術」を編み出す。証券会社に出向して花形の投資銀行業務に携わった後、銀行に戻って上場企業を中心とした大企業営業を経験。現在も本部勤務を続けている。