監査においては、監査法人が店舗の棚卸しの現場に実際に赴いて、店舗に在庫として置いてある実際の車と在庫として帳簿に載っている車を照らし合わせて確認をする立ち会いの作業があります。
グッドスピードが行っていた「納車テイ」は、顧客に引き渡した“テイ”なので、当該車は帳簿上、消えているはずです。しかし、実際は店舗にまだ在庫が存在する――。これが見つかるとつじつまが合わなくなり、売り上げの先行計上をしていることが監査法人にバレてしまいます。
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よって、監査法人に不正会計が見つからないようにするために、監査法人が実際に訪れる店舗の情報を入手して、先回りして「納車テイ」にしている車を店舗から最寄りの駐車場に移動させるという、なんともお粗末な偽装工作を行っていたようです。店舗はたくさんあるため、この偽装工作を行うスタッフの数は足りず、なんと経理部員まで駆り出して車を移動させていたといいます。不正を止めるはずの経理部員が何をしているやら……。
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