白井敬祐
3月末に公表された「フジテレビ問題」に関する第三者委員会の調査報告書は衝撃的なものだった。報告書では、発端となった中居正広氏の問題以外にも、さまざまな企業倫理に反すると思われる行為が記されていた。ただ、深刻な問題であったとしても、公認会計士の視点で見ると、「開示すべき重要な不備なし」と判断される場合がある。どういうことなのか。

上場企業の取締役が海外視察に家族を同伴し、総額1700万円に上る費用を会社に負担させている――。学生向け賃貸住宅の管理・運営などを手掛け、急成長を遂げているジェイ・エス・ビーで、コーポレートガバナンスを揺るがす「経費不正処理」の問題が発覚した。巧妙に行われた不正の実態とは。なぜ不正が常習化していたのか。詳しく見ていこう。

会社のお金を管理する重要な部署、経理部。それ以外の人たちにとっては、経費精算や売上金額の計上などで関わるが、実態をよく知らない部署かもしれない。今回は、経理のプロとして、ビジネスパーソンに知ってほしい「経理部から嫌われるNG行動」をお伝えする。

今年8月、会計専門家や投資家たちを驚愕させた、ある上場企業の「社長解任」騒動をご存じだろうか。解任された前社長は、経営不振にもかかわらず自身の報酬を「1億円」に増額。また、不正と思われる送金やパワハラなども認められたという。上場企業で起こったあり得ない事件の内容とは。

東証プライム市場に上場するブックオフグループホールディングスの子会社が運営する複数の店舗で、架空買取や買取額の水増しなどさまざまな不正が行われていることが発覚した。なぜ「不正の連鎖」が起こったのか。上場企業に存在してしまった“抜け道”について、会計の専門家が解説する。

2024年5月、会計に詳しい専門家たちの間であるニュースが話題になった。東証スタンダード市場に上場するサンテックが提出した決算書について、監査法人が「意見不表明」を突き付けたのだ。企業としての信用度を大きく下げる最悪の結果に至ったのはなぜなのか。サンテックと監査法人の間に“深い溝”ができてしまったワケとは。

「夢の国」には「光」もあれば「闇」もある――。東京ディズニーリゾートの運営企業、オリエンタルランドの直近決算を前後編に分けて徹底解説する。後編は「光」にフォーカスし、3000億円超の一大投資で挑む新エリアとクルーズ事業がもたらす利益について検証する。株価の動きと大株主の動向も踏まえた、中長期的な成長とは?

東京ディズニー「夢の国」に暗雲…入園者30万人減の「意外な原因」
「夢の国」には「光」もあれば「闇」もある――。東京ディズニーリゾートの運営企業、オリエンタルランドの直近決算を前後編に分けて徹底解説する。前編は「闇」にフォーカスし、魔法だけではどうにもならない厳しい現実と、見落としがちなリスクを深掘りする。顧客離れの要因、巨額投資の代償、価格戦略の影とは?

企業の決算に関して、不正やトラブルなどが報じられることがある。そんなとき、企業の中では何が起こっているのか。経理実務経験のある筆者が、“中の人”の苦悩を感じた会計ニュースを厳選して解説する。3回連続でお送りするシリーズの最終回は、中古車販売企業で起こった大胆過ぎる不正会計についてお伝えする。

企業の決算に関して、不正やトラブルなどが報じられることがある。そんなとき、企業の中では何が起こっているのか。経理実務経験のある筆者が、“中の人”の苦悩を感じた会計ニュースを厳選して解説する。3回連続でお送りするシリーズの2回目は、有力スタートアップで浮上した会計不正疑惑についてお伝えする。

企業の決算に関して、不正やトラブルなどが報じられることがある。そんなとき、企業の中では何が起こっているのか。経理実務経験のある筆者が、“中の人”の苦悩を感じた会計ニュースを厳選して解説する。ニュースの背景に垣間見えた経理担当者の心情を解説するとともに、それぞれの“事件”から得られる教訓をお伝えしよう。
