少子化による学校統合や部員不足で
出場校数が減少

 これまでに春夏1度でも甲子園に出場したことがある学校は、国内の学校に限定しても1080校ほどになる(数え方によって多少変わる)。この他、戦前には満州・朝鮮・台湾といった外地の学校も参加していた。

 さらに、この1080校ほどの中には、青森師範や秋田師範といった旧制の師範学校(現在は大学に昇格)のように制度上今では地方大会には参加できない学校や、廃校となった駒大岩見沢高(北海道)や飯塚商(福岡県)、学校は存続しているものの野球部が廃部となったPL学園高(大阪府)もある。

 その上、少子化で高校の統合が進んでおり、今夏に出場した鳴門渦潮高(徳島県)は、選抜大会で準優勝したこともある鳴門工と、春夏合わせて5回甲子園に出場している鳴門第一高(旧鳴門商)が統合されてできた学校だ。

 他にも、東海大一高と東海大工の統合でできた東海大静岡翔洋高(静岡県)や、甲子園出場経験のある大分県の別府商、別府羽室台高、別府青山高の3校が統合した別府翔青高など、現存する甲子園出場校自体もかなり減少してきている。