「口がうまいだけ」と言われる人の3つの特徴、説得力のない“厄介者”から脱却するには?写真はイメージです Photo:PIXTA

口がうまいだけの人がいる。話の中身がなく、脈絡がなく、他の人に歩み寄ろうとしない、組織の厄介者だ。「口がうまいだけ」の状況を改善するにはどうすればいいのだろうか。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)

「脈絡がない」「話の中身がない」
組織の厄介者になる困った人

 口がうまいだけの人がいる。流暢に話すのだが、よく聞いていると中身がない。話の一つ一つは中身があっても、あちこちに話しが飛んで、脈絡がない。話に脈絡があっても、独りよがりな話し方で、歩み寄りがない。

 スラスラ話していても話に説得力や納得感がなく、聞き手を巻き込むことができないため、組織の中では厄介者扱いされてしまう。

 残念なことに、本人はそれに気付いていないことが多い。また周囲も本人に気付かせることができず、たいていその状況は放置されている。周りにストレスを与えるストレッサーであり、組織のまとまりを阻害する元凶になってしまう。

 口がうまいだけの人を指導して、改善のきっかけを与えることができないだろうか。さらには、本人の努力により、口がうまいだけの人から自ら脱却できればなおよい。

 そのためには、口がうまいだけの人とは具体的にはどういう人なのか、いったい何がどのように足りていないのか、見極めることが必要だ。

 ビジネスパーソンが発揮しているスキルを、一つの動作、一つの話法というようにこれ以上分解できないレベルに細分化し、その発揮レベルを見極めると、口がうまいだけの人の特徴が明らかになる。そうすれば、自ら脱却したり、周囲が改善してあげたりすることが可能だ。

 詳しく見ていこう。