通勤でひんぱんに高速道路を使うなら
「通勤パス」を申し込もう!ただし注意点も

 さて、NEXCO各社は平日朝夕割引とは別に、より通勤にフィットした割引制度を「社会実験」としてスタートしています。それは、各社のウェブサイトで販売する「通勤パス」です。

 この通勤パスはいわば「高速道路の定期券」で、利用希望者は利用希望月、利用希望の区間を指定して申し込みます。販売価格は指定区間の通常の通行料金の10回分となっています。

 このパスの購入者は、「各日最初の3回まで」という条件のもと、当該区間を20回まで、追加の通行料金なしに利用できます。そして20回を超えた利用については、同じく各日最初の3回まで、通行料金は50%割引となります。

 通勤にクルマを使うなど、「月10回」の利用を確実にクリアできる人なら、高速道路の通行料金の節約に非常に有用です。

対象区間NEXCO西日本の通勤パス「香川県エリア」「長崎県エリア」の例。エリア内でも指定できないIC、スマートICがある 出典:NEXCO西日本 拡大画像表示

 ただ、指定区間外から指定区間内、指定区間内から指定区間外へといった走行では、指定区間外の通行料金が別途必要になります。また指定区間をまたぐ指定区間外相互の通行については、全区間の料金が別途必要になります。

 また通勤パスを申し込むと、申し込み月についてはすべての走行が平日朝夕割引の対象外となるので、注意が必要です。

 現在販売されているエリアはNEXCO東日本が「札幌エリア」「新潟エリア」、NEXCO中日本が「石川県内エリア」「山梨県内エリア」、NEXCO西日本が「香川県エリア」「長崎県エリア」で、それぞれのエリアでひと月あたりの販売数が500名分(先着順)となっています。

 なおエリア内であっても、指定できるIC、できないICがあるなど、それぞれのエリアで細かいルールがあります。詳しくはNEXCO各社のウェブサイトでご確認ください。