いつかかってくるかわからない電話が負担になっているかも

 ここで1つ知っていただきたいことがあります。それは「いつかかってくるかわからない子どもからの電話は、親にとって大きな負担になっている可能性がある」ということです。

 実は高齢者から「子どもからの電話で外出できない」といった相談も頻繁にいただきます。子どもはよかれと思って電話をかけますが「親にだって用事がある」と、認識することが大切です。

「電話は無意識の拘束になっているかもしれない」と知っておきましょう。

 とはいえ、先ほどお伝えしたように、電話は有効活用したほうがいいので、このことを理解したうえで、親への伝え方は「電話しても大丈夫な時間帯を相談したいな」などにしてみたらどうでしょうか。

 子どもからの電話の時間帯がわかれば、親は1日のスケジュールを立てやすくなります。電話が来ない時間帯に買い物や病院に行けばいいんだとなれば、のびのびと動けてストレスもなくなります。親の負担を軽減できるおすすめの伝え方です。

「相談」という言葉は、相手を不快にさせることなく、自分の考えを伝えることができる言葉です。もちろんすべてに使えるわけではないですが、自分の引き出しとして持っておくと役立つことがあります。頭の片隅に入れておいていただけると幸いです。