CFOという仕事の魅力と楽しさを、グローバルな経験から伝えたい

 周りの方から、私はよく「楽しそうに仕事をしていますね」と言われます。実際、私は、CFOという仕事をエンジョイしていますし、ビジネスパーソン人生を賭けるに足る役職だと思っています。

 本書には、私が経験した世界中のさまざまな投資家とのやり取りや、アクティビストとの対話、モルガン・スタンレーへの1兆円規模の出資などM&Aの現場で実際に起こったこと、世界の金融の中心地ウォール・ストリートにあるニューヨーク証券取引所でクロージングベルを鳴らしてわかったこと、コロナ禍での大幅赤字から脱却を遂げるまでの苦悩、そしてそうした経験のなかで気付いたCFOとして働くことの意義――そうしたものが詰まっています。

 グローバルな実体験に基づく本書を通じて、CFOが企業を成長軌道に乗せるために果たすべき役割の重要性への理解が深まるとともに、企業とステークホルダーとのあいだの結節役であるCFOという仕事の魅力と楽しさが、一人でも多くの読者の皆さんに伝われば、それに勝る喜びはありません。

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