セブンがトラックに太陽電池、ローソン、ファミマは…コンビニ物流の「脱炭素化」最新事情

コンビニエンスストア大手3社が物流の脱炭素化を加速させている。EV(電気自動車)、FCV(燃料電池車)などの環境負荷の低い車両の導入で先行するほか、バッテリー交換式のEVトラックや太陽光パネル搭載トラックなど最新の車両技術の実証にも積極的だ。車両単位での環境負荷軽減に加え、AIを活用した配送ルートの最適化や配送頻度の削減、共同配送など輸送の効率化も取り組む。(カーゴニュース編集部)

*本記事はカーゴニュースからの転載です。

セブン‐イレブンでは
太陽光パネル搭載のトラックが配送中

 セブン‐イレブン・ジャパンは8月から、店舗トラックに薄型太陽光パネルを搭載する実証実験を宮崎県と鹿児島県に拡大した。2023年12月から、チルド米飯福岡センターが使用する2トントラック1台の車体上部に太陽電池を搭載し、発電した電力を車両走行に活用することで、CO2削減の取り組みおよび効果検証を行ってきた。今回、チルド米飯宮崎センターとチルド米飯鹿児島センターの2拠点を追加し、計6台で実証実験を進める。

 同社は業界に先駆けて19年4月からFC小型トラックを導入し、実証実験を継続。23年9月からは、グリーンイノベーション基金事業の一環として東京都と福島県で店舗配送を行っている。EVとラックについては、三菱ふそうトラック・バス製車両の導入を18年2月に開始し、24年にはいすゞ自動車製のEVトラックも導入。24年7月末現在、計9台が店舗へ配送している。