デキる上司が「月曜からアクセル全開」を求めない納得の理由写真はイメージです Photo:PIXTA

月曜日は無理せず最低限の活動こそがよいという「ベア・ミニマム・マンデー」の考え方が広まりつつある。賛否が大きく分かれる考え方だが、その根底にこそ成果創出の鍵がある。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)

月曜日は最低限の活動こそがよい
「ベア・ミニマム・マンデー」という考え方

 ベア・ミニマム・マンデー(BMM、Bare Minimum Mondays)の考え方が広がりつつある。ありのままの(Bare)、最低限の(Minimum)、月曜日(Mondays)という意味で、週の初めの月曜日は、自分のありのままの状況に従って、無理せず、最低限のところから活動していくことこそがよいという考え方だ。米国のミレニアル世代がSNSを通じて、2023年頃から主張し始めた。

 この考えた方に対しては、賛否が大きく分かれている。

 反対論者は、「プロフェッショナルなビジネスパーソンならば、月曜日朝一番からアクセル全開で仕事をすべきだ」「何曜日だろうと、最低限のパフォーマンスでよいなどと、許容できるはずがない」というように、拒否感を示している。

 一方、推進者は「人によりペースは異なるので、それぞれのペースを許容すべきだ」「準備期間も含めて労働時間なので、週はじめにはアクセルが徐々に踏まれることを周囲は理解すべきだ」「無理させたら元も子もないので、最低限の出力の日があってもよい」と主張している。

 ベア・ミニマム・マンデーの考え方の根底にある、ビジネスパーソンがパフォーマンスを高める上での鉄則とは何か。