石破茂内閣が発足した。エネルギー政策に深くかかわる経済産業大臣には、武藤容治氏が就任した。石破政権の誕生で、日本のエネルギー政策はどうなるのだろうか。特に注目が集まるのが原子力政策である。長期連載『エネルギー動乱』の本稿では、岸田政権のエネルギー政策の総括に加え、石破政権のエネルギー政策の方向性を占う。また、内閣発足時にエネルギー業界がひとまず回避した「最大のリスク」の正体についても明かす。(国際大学学長 橘川武郎)
自民党総裁選の9人で
石破氏が原発に最も消極的?
2024年10月1日、石破茂新内閣が発足した。
エネルギー政策に深くかかわる経済産業大臣(経産相)には、武藤容治氏が就任した。
石破内閣の発足で、日本のエネルギー政策は変わるだろうか。特に原子力政策はどうなるか。
自民党総裁選に立候補した9人の候補者の中で石破氏が原子力発電に最も消極的な発言をしていただけに、気になるところである。