痛風の発作が起こったらどうする?
マッサージは逆効果

「まず、足が痛かったら少し高いところに足を上げて氷や保冷剤などで患部を冷やします。それで一時的に痛みは治まるでしょう。マッサージしたり、温めたりするのは逆効果です。痛みが少しおさまって歩けるぐらいになったら、なるべく早めにクリニックを受診してください。その症状が痛風なのかほかの病気であるかを見極めないで、いろいろ治療をするのはお勧めしません」

 痛風の発作は足の親指が痛くなる場合が多いため、整形外科へ行く人が多いが、そこでの検査で尿酸値が高いことが分かって内科や内分泌代謝内科、腎臓内科に紹介されるケースもある。

 痛風にならないために、尿酸値を適正に保つにはどうすればよいのだろうか。尿酸値が高くなる主な原因には、遺伝的要因と生活習慣がある。

「例えば、父親や兄弟が痛風だという人は遺伝的に発症リスクが高いといえるでしょう。また、食生活や生活習慣も影響します。特にアルコールは尿酸の排泄を悪くするので注意が必要です。できれば禁酒が望ましいですが、かえってストレスになってしまうような場合は適量を守り、ゆっくりと飲みましょう」

 適量とは、日本酒なら1日1合、ビールなら大瓶1本、焼酎は原液をコップ7分目。毎日飲むのを習慣にしていると尿酸値が下がりにくくなってしまうので、休肝日も必要だ。また、大量のアルコールが一度に体に入ると尿酸が増えてしまうため、暑い日や運動の後に一気にビールを飲むのも禁物である。

「野菜をあまり食べずに肉食が多い人は尿酸値が高くなりがちなので、バランスのよい食事を心がけましょう。運動不足やストレス過多、水分不足も原因となります」