特に、「物理的に声が小さい」お子さんは「声帯」と「肺活量」を意識して、発声トレーニングをすることで、見違えるように声が通るようになります。特に肺活量は、長い時間話し続ける時に最後まで大きな声で話し続けるための秘訣です。

 子どもたちは大きくなれば、高校、大学などの授業で行う集団討論(ディベート)、就職活動における各種面接などで、自分の声で自身の意思を伝える場面に数多く直面します。こうした人生のターニングポイントにおいても、伝達手段としての声をボリュームアップさせ、うまく使えるようになることは、お子さんたちに勇気や自信を持たせる効果もあるのではないでしょうか。

※注意※
吃音があるお子さんや、場面緘黙症と診断され、親しい人などとは話せるのに特定の場面では話せないというお子さんに対しては、無理に話をさせようとすることが、不安や緊張を増幅させ、症状の悪化につながることもあります。ご家庭での試みやトレーニングについては、お子さんに寄り添って様子を見ていくことが重要です。