ここでは、プレゼンにおける声の大切さについてお話ししたいと思います。

 学校で「話す力」の授業をすると、クラスの1~2割のお子さんは、聞こえないくらい小さな声でお話しされます。私自身も小学6年生の通知表には「良いことを言っていると思いますが、発表の声が小さくて聞こえません」と書かれていた張本人です。

 海外では、授業中の発言は授業への貢献と評価される国もあります。しかし日本では、手を挙げて発表しなくても、声が小さくて聞こえなくても、成績で減点されることはありません。その生徒に「聞こえないよ」と伝えること自体も、避ける向きがあるようです。これまでに訪れた学校の授業で、声が小さくて発表している内容が聞こえなくても、なんとなく拍手して終わってしまうケースも数多く目にしてきました。

 せっかく「イイタイコト」があるのに、せっかくたくさん調べて、資料を準備したのに、発表で相手に伝わらなければ、とてももったいないと私は思います。