目標をひとつ選ぶためには
興味とパッションが大事
そのひとつをどうやって選ぶか――ウェルビーイングの向上に資する5つのファクターを基準に、ボランティア活動、マラソン、転職、子どもとの時間を増やす、職場でのチームパフォーマンスの向上、減量等々、その目標を達成したらどの程度自分やまわりの人のウェルビーイングが向上するかを10点満点で評価する、という方法がある。自分は何を達成できるかを現実的に考えることも必要だろう。
だが、達成の可能性だけでなく、ひとつひとつの目標について自分がどのくらい興味とパッションを持てるかに重点を置いて、10点満点で評価するのもきわめて有効だ。興味とパッションを持てる目標なら、達成までの道のりが険しくても、長い期間かけて何としてでもやり抜こうと思えるにちがいない。まちがっても、ホメロスにまったく興味がないのに古代ギリシャ語を学ぶなどという目標を立ててはならないのだ。
ウェルビーイングとパッションというふたつの基準に照らすことによって、目標をまた違った形で捉えることができる。どうしても目標をひとつに絞れない場合には、だれか身近な人にロングリストを見てもらうとよい。身近な人というのは、あなた以上にあなたの好みをわかっているものだ。その人はレストランに行くと、あなたが好きそうなメニューを上手に選んでくれる。