部下が一般社員である課長から、部下が管理職である部長になると、スキルを発揮する方法が大きく異なる。部長になったら、どんなスキルが求められるのだろうか。ダイヤモンド・オンラインで2021年5月11日に配信された記事を再配信する。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)
「管理職の部下」にどう向き合うべきか
経営実践力やリーダーシップ発揮力を高める演習プログラムを実施する中で、受講者から「部長に昇格したが、部下に対して具体的に何をすればよいか」「部下に対する行動をどのように変えればよいか」といった質問を受けることがよくある。
課長と部長の最も大きな違いは何か。それは、部下が一般社員か管理職かということだ。
部下が主として個人のパフォーマンスの担い手から、組織のパフォーマンスの担い手に変わったとき、上司として何をどうすればよいかがポイントとなる。言い換えれば、この点をふまえてリーダーシップスキルを発揮できる部長が、その後も重用され、大きな組織を担い持続的成長を遂げる役割を果たしている。