わが子が伸びる中高一貫校&塾 2025年中学受験直前#9Photo:PIXTA

中学受験の新年度2月に向けて「塾選び」に悩む保護者は少なくない。だが、合格実績だけで塾を選ぶのはNGだ。「子どもの学力」や「親のサポートの必要性」など、塾選びには複数の大事な要素があるからだ。特集『わが子が伸びる中高一貫校&塾』の#9では、ウェブメディア「ホンネで中学受験」を運営するユウシン氏が各塾の特徴に本音で踏み込んで、「わが子の最大の能力を引き出す」塾選びを解説。併せて関東、関西の主要塾の直近2年間の有名中高一貫校150校以上の合格実績も掲載する。

志望校から逆算する
塾選びに潜むリスクとは

 中学受験業界では新年度が2月からスタートします。現在は、各塾とも新年度に向けて「入塾テスト」を実施している最中です。

ユウシンユウシン/YouTubeチャンネル「ホンネで中学受験」を運営。家庭教師、塾講師として中学受験指導に従事する。YouTube登録者は3万人以上。著書に『SAPIX、日能研、四谷大塚、早稲田アカデミー 中学受験4大塾でがんばるわが子の合格サポート戦略』(実務教育出版)

 従来は新小学4年生(3年生の2月)からの通塾が一般的でしたが、最近は新3年生から通塾する子も増えています。わが子をどの塾に通わせるべきか悩んでいる保護者も多いことでしょう。

 次ページに掲載しているように、首都圏や関西圏の難関中学の合格者の多くはSAPIX、日能研、四谷大塚、早稲田アカデミーの四大塾から誕生しています。関西では浜学園や希学園、馬渕教室などが大手塾に該当します。まずは大手塾を候補とするのが自然でしょう。

 とはいえ、安易にわが子の塾を選ぶのはNGです。ブランドや合格実績ではなく、現状の子どもの学力、性格に合った塾を選ぶことが、その子の最大の能力を引き出す近道だからです。

 特に「御三家など志望校合格から逆算した塾選び」をすると、学年が上がるにつれて厳しくなる可能性が高くなります。大手塾にもそれぞれ特徴があるからです。

間違った塾選びは「勉強嫌いを生む」確率が高くなると指摘するユウシン氏。次ページでは、わが子に最適な塾選びについて、学力レベルや親のサポートの必要性など複数の視点から解説する。また、関東と関西の主要塾の直近2年間における有名中高一貫校180校以上の合格実績も一挙に見せる。