首都圏で難関校に強い塾といえば、SAPIX、関西なら浜学園や希学園をまず思い浮かべるはず。だが、特定の難関校に強い塾もある。そこで、特集『わが子に最強の中高一貫校&塾&小学校』(全46回)の#19では、首都圏と関西、東海の難関29校について、共学、男子校、女子校別に、最新2024年入試を含めた過去11年間の塾別合格者数を大調査。特定の難関校に強い塾に加え、どの塾がどの難関校の合格実績に注力しようとしているのかが分かる。第1志望校が決まっている受験生とその親は必見だ。(ダイヤモンド編集部 宮原啓彰)
首都圏・関西・東海の主要塾における
個別の難関校への強さや勢いが分かる
本特集の#15『中学受験塾「合格力」ランキング【首都圏18塾・2025入試版】2位エルカミノ、1位は?過去15年の実績大分析!』と、#17『中学受験塾「合格力」ランキング【関西&東海20塾・2025入試版】関西2位は希学園、1位は?』では、首都圏と関西、そして東海地方の中学受験塾における直近2024年の入試結果を中心に、その塾の総合的な実力(合格力)や特徴について主に分析した。
だが、その合格力が個々の難関校への合格実績にもそっくり当てはまるとは限らない。確かに、難関中高一貫校に強い塾といえば、首都圏ではSAPIX、関西では浜学園などが思い浮かぶはず。その考え自体は間違っていない。しかし、特定の難関校に限ってみれば、東西の最強塾に匹敵ないし猛追する塾もある。
そこで、難関校それぞれの合格者数の推移を過去11年間にわたって「長期的」に大調査。首都圏と関西、東海の主要塾の優勝劣敗と、どの塾がどの難関校の合格者数増加に現在、注力しようとしているのかを明らかにした。
もし、子どもの中学受験対策が出遅れており、志望校が決まっているならば、この視点で塾を選ぶのもありだ。
さらに首都圏、関西における主要塾の「合格者数上位校ランキング」も同時に掲載した。各塾が広告や自社ウェブサイトで難関校への合格実績を前面に出しているが、実際はどの中高一貫校が合格者のボリュームゾーンになっているのか、その実数が簡単に把握できるはずだ。
早速、次ページから開成、桜蔭など男女御三家や筑駒(筑波大学附属駒場)、早慶付属、都立小石川中教、灘中、東大寺学園、そして東海、滝など、三大都市の難関29校への塾別合格者数の11年間の推移を公開しよう。