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日本企業は抜本的なマネジメント改革と
新たな成長戦略が求められている

 人や組織はどう考え、どう行動するかを考え続ける――。企業や社会で日々悩みながらも前を向き、変革を推進しようとする「チェンジリーダー」へ、人をベースとした、経営・戦略や組織、そしてイノベーションに関する情報をお届けする「経営・戦略デザインラボ」。

 イベントシリーズの最新回では、カリフォルニア大学サンディエゴ校大学院教授のウリケ・シェーデ氏と、IGPIグループ会長/日本共創プラットフォーム社長の冨山和彦氏が登場。2024年11月18日(月)13:00〜11月25日(月)13:00までの1週間、期間限定配信いたします。

「コペルニクス的な大転換期」を迎える日本市場において、日本企業は抜本的なマネジメント改革と新たな成長戦略が求められています。

 日本の1990年代から2010年代は「失われた時代」ではない。産業構造または企業経営と戦略が大きく変わるシステム転換期だ――。

 日本企業を対象とした戦略論・組織論を長年にわたって研究する経営学者、ウリケ氏は、日本企業は世間で言われているよりも強い、「遅い」のは停滞ではなく安定への代償だと指摘する。そしてその理由は「ジャパン・インサイド」にあるという。

 今回のウリケ氏の講演では、「シン・日本の経営と競争戦略」と題し、テクノロジー・リーダーからテクロノジー・フロンティアへとシフトする「ジャパン・インサイド」や、大企業の「ディープテック」イノベーション戦略である「技のデパート戦略」、そして、利益率の高い会社の共通点である「7つのP」とそこから導き出されるシン・競争戦略についてを詳しく解説する。悲観バイアスが多いままでは先へ進むことはできない。ウリケ氏の提言は、日本企業再浮上のトリガーとなるだろう。

ウリケ氏ウリケ・シェーデ
米カリフォルニア大学サンディエゴ校グローバル政策・戦略大学院教授。ドイツ出身。日本を対象とした企業戦略、組織論、金融市場、企業再編、起業論などが研究領域。一橋大学経済研究所、日本銀行などで研究員・客員教授を歴任。9年以上の日本在住経験を持つ。著書に『The Business Reinvention of Japan』(第37 回大平正芳記念賞受賞、日本語版:『再興 THE KAISHA』2022年、日本経済新聞出版)、『シン・日本の経営 悲観バイアスを排す』(日本経済新聞出版)など

 また、企業変革・経営改革のプロフェッショナルとして数多くの企業再生を手がけてきた冨山和彦氏の講演では、「『変革と成長』の経営」と題し、不確実性が高まる時代において、今後、企業はいかに変革を進めるべきかを解説する。

 冨山氏は、不確実の中で「確実に起こること」、すなわち、人手不足の長期化、ゲームチェンジングの時代、日本的経営モデルの耐用期限切れ、AI革命によるホワイトカラー中間層の時代の終焉、これらへBetすべきだと説く。その際にカギとなるのが、企業のトランスフォーメーションと、人材のトランスフォーメーションの整合化だ。それを見越して人的資本経営の革新を行うべきであり、両利きの企業、両利きの国民、両利きの国への転換が急務だという。

冨山氏

冨山和彦(とやま・かずひこ)
IGPIグループ会長、日本共創プラットフォーム(JPiX) 代表取締役社長。ボストンコンサルティンググループ、コーポレイトディレクション代表取締役を経て、2003年に産業再生機構設立時に参画し、COOに就任。解散後、2007年に経営共創基盤(IGPI)を設立し、代表取締役CEO就任。2020年10月よりIGPIグループ会長。2020年に日本共創プラットフォーム(JPiX)を設立し、代表取締役社長就任。パナソニックホールディングス社外取締役、メルカリ社外取締役。日本取締役協会会長。内閣官房新しい資本主義実現会議有識者構成員、内閣府規制改革推進会議議長代理、金融庁スチュワードシップ・コード及びコーポレートガバナンス・コードのフォローアップ会議委員、国土交通省インフラメンテナンス国民会議会長、他政府関連委員多数。東京大学法学部卒、スタンフォード大学経営学修士(MBA)、司法試験合格。主著に『コーポレート・トランスフォーメーション 日本の会社をつくり変える』(文藝春秋)、『「不連続な変化の時代」を生き抜く リーダーの「挫折力」』『なぜローカル経済から日本は甦るのか GとLの経済成長戦略』(ともにPHP研究所)、『ホワイトカラー消滅 私たちは働き方をどう変えるべきか』(NHK出版)ほか多数

冨山氏の分析とウリケ氏の提言から、日本企業の新たな経営・成長戦略が見えてくるはずだ。視聴は1週間限定なので、どうかお見逃しなく。

※動画は合計97分です
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