20代の投資初心者が「ついやってしまう」落とし穴、 老後に貯金がゼロになる人の特徴とは写真はイメージです Photo:PIXTA

新NISA導入の影響で、20代やZ世代の投資意欲が高まっています。一方で、20代だからこそハマりやすい「落とし穴」があるのです。(大来 俊/5時から作家塾®)

>>前編『「そんなの、アリ?」達人のポートフォリオをコピペできる投資ツールが凄すぎた。』を読む

投資で重要なのは
“目的”を考えること

 新NISAの導入で、Z世代や20代の投資熱が高まっている。前編『「そんなの、アリ?」達人のポートフォリオをコピペできる投資ツールが凄すぎた。』ではZ世代をターゲットにした新ツールについて実名で触れてきた。口座開設から売買までスマホに最適化された画面で完結できるものや、達人のポートフォリオを「コピペ」できるもの、SNS投資アプリなどバラエティに富んでいる。

 投資へのハードルが下がった一方で、「周りが新NISAをやっているから」「友達に投資した方がいいと言われたから」など漠然とした理由で始めるZ世代の若者も多い。その場合、飽きたり、興味をなくしたりして、せっかく始めたのに離脱してしまう可能性も高くなる。「長期保有」は投資の基本だ。長く続けていくには何が必要か。

 その一つの答えを提示しているのが、投資や保険などに関するコンサルティングサービスを提供するブロードマインドだ。

 同社に所属するファイナンシャル・プランナー(FP)の竹原彬氏はこう話す。「重要なのは、何のために投資を行い、資産を増やそうとしているのか、その目的を明らかにすること。若い世代では、未婚・既婚に関わらず、その点が明確になっていないことが圧倒的に多い」。

 ひと口に「老後資金に備えるため」と言っても、老後は贅沢したいのか、質素に暮らすのか、具体的にいくら必要なのかによって、投資の仕方や金額は大きく変わってくる。加えて、結婚や出産などライフイベントによっても必要な資金は変わってくる。