就職活動の時期になってアチーブメントに出会い、選考期間中に「人生の目的・目標を明確にする方法」「逆算した人生設計の描き方」「人と良好な人間関係を築く方法」などを勉強し、衝撃を受けました。

「これが日本の教育のスタンダードになったら、もっと多くの人が主体的に人生を生きることができる」

「今はまだ小さいベンチャー企業だけれど、将来は社会に大きな価値を生み出す、なくてはならない企業体になっていくはずだ」

 そう感じて入社を決め、今日まで働いてきました。

 現在は結婚し、子供も生まれました。親になり、「将来子供たちが社会に出たときに、リードマネジメント(編集部注/「行動はその人みずからの選択によって起きる」との考えをベースにしたマネジメント手法)を学んでいる経営者や上司がいる会社で働いてくれたらいいな」「私だけではなく多くの受講生にも子供がいて、同じように子供の将来への願いを感じてくれているだろうから、リードマネジメントを日本の社会に伝えていくことには大きな意味があるだろう」と心から思い、日々仕事をしています。

 こうした体験や思いを自己開示することで、メンバーはまったく同じではないにせよ、何か共感するところがあったり、自分自身に置き換えて自らの思いを話してくれることもあります。その上で、「メンバーの入社動機」を尋ねていくと、いきなり質問をするよりも答えてもらいやすい流れになるかもしれません。

隠れた思いを引き出すために
「質問のレパートリー」を増やす

 ただ単調に「どうなりたいの?」と尋ねるのは、マネジャー側の質問のレパートリーが少ないとも言えます。

 しかし、過去の自己実現の体験や、お客様・仲間・会社に対してのスタンスを聞く問いには、メンバーの隠れた思いを引き出す効果もあります。

・これまでの人生で一番充実していたものは何だったか?

・なぜそれは充実していたと思うのか?

・それが職場でも得られるとしたらどうか?

・会社で充実感を得るためにはどのような状態が理想だと思うか?

・お客様にとってどのような担当者でありたいか?

・後輩が入ってきたら、後輩にどのような支援ができると良いか?

・チームの仲間やチーム全体にどのように貢献していきたいか?