頑張っているのに、結果がついてこない」「必死に仕事をしても締め切りに間に合わない」同僚は次々と仕事を片付け、成果を出し、上司にも信頼されているのに、「なんでこんなに差がつくんだ……」と自信を失ったとき、どうすればいいのでしょうか?
ビジネススキルを発信するTikTokのフォロワーが19万人を超え『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった「超優秀な人が秘かにしている仕事のコツ」を本記事で紹介します。

仕事ができない人は「あれ、もう金曜?」とあせる。仕事ができる人はどうする?Photo:Adobe Stock

「今週やるべきこと」を明確にする

会社員にとっての仕事とは、個人に割り振られた「やるべきこと」です。

各人がやるべきことをやった結果、売上や利益に反映され、会社が回るようになっています。

やるべき仕事が明確に決まっている人もいれば、「何をやるべきか」を自分で決める必要がある人もいます。

しかし「何をすればいいのか?」と考えるばかりで、やるべきことがあいまいなままでは、いつの間にか時間ばかりが過ぎて「気がつけば週末」になってしまいます。

仕事人生を充実させるために一番大切なこととして、私がいつも社内外の人に伝えることがあります。

それは、

「今週何をどこまでやれば、自信を持って休日に入れるか」

ということです。

やるべきことをやりきり、充実感を持って休日を迎えることができれば、圧倒的に幸福度が高くなります。未消化感を抱えたまま週末を迎えることほどの悲劇はありません。

しかし、企画やマネジメントなど「具体的に何をやればいいか」がわかりづらい仕事を担当するようになると、「一体自分は何をしているのか」という自己嫌悪にさいなまれ、充実感も下がってしまう傾向があります。

複雑性が高く、影響範囲も広い仕事(例:マネジメントなど)は、「ここまでやればいい」という仕事の切れ目がわかりづらくなるからです。成果が明確に現れるものでもありません。

同じように、結果が数字で測りづらいバックオフィスの仕事などにも、不安に苛まれる場合は多くあります。

仕事の充実感を高めるために、やるべきことは非常にシンプルです。

「『今週、何を終わらせれば、やりきったことになるか』を上司と部下で毎週お互いに確認すること」です。この当たり前の確認が、本当に大切です。

「今週の活動で期待すること」を部下と上司で確認し合うとは「お互いのゴールを握ること」です。そして、ゴールに到達するための活動(TODO)までお互いに確認し合うことで「やるべきこと」を一気に明確化できます。

ゴールを握り、TODOが明確となり、それを実行できた場合、次のような効果が期待できます。

・気持ちよく休みに入れる(やりきった充実感を得られる)
・自分が会社に貢献していると心から実感できる
・上司から評価されやすくなり、自分の周りの環境も良くなる

自分でTODOの明確化をするだけでなく、明確化した後に上司と握る。

逆に上司は部下のTODOを確認し、自分が期待している活動と齟齬がないかを確認する。

この活動を組織内に広めることができれば、全体の充実感も高まり、より成果に結びつく組織へと成長できます。

(本記事は『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の一部を抜粋・編集したものです)