ストレスがあるときは交感神経が優位になります。そうなると口は乾きますし、食欲がなくなることが多いのです。

 しかし、先ほど挙げたような食べ物は、食欲がゼロでも食べることができます。これを摂取することで、脳へのエネルギー不足は防ぐことができます。

「飯は食えるときに食っておけ」の真の意味~元幹部自衛官が教える「食べられない」時の対処法『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』ぱやぱやくん(著)
定価1,760円(朝日新聞出版)

 また、日常的に食欲がない人は「瓶詰めのおかず」をよく選んでみてください。

 陸上自衛官も「戦闘糧食(レーション)」をずっと食べていると飽きがきます。

 なので、実は「ふりかけ」や「食べるラー油」などの変化をつけています。

 このように「食べたくない」となったときには、食べないのではなく、「とりあえず、今食べられそうなもの」を選ぶようにしましょう。

 それによって、あなたは栄養不足という負のループを抜け出せるかもしれません。

(ぱやぱやくん)

ぱやぱやくん/防衛大学校卒の元陸上自衛官。退職後は会社員を経て、現在はエッセイストとして活躍中。名前の由来は、自衛隊時代に教官からよく言われた「お前らはいつもぱやぱやして!」という叱咤激励に由来する。著書に『飯は食えるときに食っておく 寝れるときは寝る』(育鵬社)、『陸上自衛隊ますらお日記』『今日も小原台で叫んでいます 残されたジャングル、防衛大学校』(以上、KADOKAWA)など。

AERA dot.より転載