三井物産会長の安永竜夫の
1学年後輩に三菱商事社長の中西勝也
愛媛県松山市にある私立中高一貫校で、聖ドミニコ修道会を母体とするミッションスクールだ。生徒は全国から集まってきている。四国にある高校では、難関大学や医学部への合格トップ校だ。
総合商社のトップ経営者が輩出するなど、経済界で活躍している卒業生が目立つ。
安永竜夫は2015年4月、社内序列で32人を追い抜き、三井物産の社長に就いた。同社としては史上最年少の54歳での就任だった。21年4月には会長になった。東京大工学部卒で、機械・輸送システム部門の出身だ。
中西勝也は22年4月から三菱商事の社長だ。東京大教養学部卒で、三菱商事では電力インフラの輸出や再生エネルギーの開発事業に携わってきた。
安永、中西とも生まれは1960年だが、愛光高校卒業は安永が79年3月卒で、中西は1学年後輩だ。
67年愛光卒の河野(こうの)良雄は、09年4月に農林中央金庫副理事から理事長に就任し、18年4月まで務めた。河野は京都大農学部農林経済学科卒で、同金庫の生え抜きだった。同金庫の理事長ポストは事実上、農林事務次官経験者の「天下り指定席」だったが、08年のリーマンショックで生じた巨額損失の責任を取って前任の理事長が辞任したため、河野が後を継いだ。
元職・現職が入り交じるが小野俊彦(日新製鋼)、川喜多佑一(モロゾフ)、奥平総一郎(ダイハツ工業)、谷川啓(あおぞら銀行)、左納和宜(あいテレビ)、大東敏治(トラベルバンク)、宮内大介(三浦工業)らが卒業生だ。
俊成(としなり)誠司は、中古マンションのリノベーション事業を主力とするインテリックス(本社・東京都渋谷区)の社長だ。米ピッツバーグ大卒だ。
古倉義彦はクレアモントキャピタルホールディング代表などを務めた投資家で、企業買収を次々と着手したため「兜町の風雲児」などと呼ばれた。
吉積礼敏(あやとし)は、グーグルに特化した業務システム開発のベンチャー企業・クラウドエース(本社・千代田区)の創業者・会長だ。