総予測2025#50Photo:PIXTA

24業種における2025年の天気予報は「晴れ」か「雷雨」か――。『総予測2025』の本稿では、ダイヤモンド編集部の業界担当記者が「業績」「米国新政権誕生の影響」「中国事業への意欲」「人手不足とリストラ」の四つについて24業種の動向を大胆に予想した。(ダイヤモンド編集部)

鉄鋼業界の25年業績は「雷雨」
24業種の中で最も厳しい予想に

「業績」「米国新政権誕生の影響」「中国事業への意欲」「人手不足とリストラ」の四つをテーマにしたダイヤモンド編集部記者による業種別天気予報において、24業種の中で最も厳しい予想が並んだのが鉄鋼業界である。

 業績は5段階の中で最も悪い「雷雨(とても悪い)」、米国新政権誕生の影響は「マイナス」、中国事業への意欲は「投資減、縮小・撤退」、そして「人手不足」だ。

 中国で過剰生産が続き、中国材が東南アジアや欧州の市場を荒らす状況は収まりそうにない。日本勢は、中国の影響が比較的小さい北米やインドに活路を見いだすが、米国では「トランプペース」に翻弄される可能性もあり予断を許さない。

 2025年も鉄鋼業界は、「未曽有の危機」が継続すると予想される。

 では、この4テーマ(下図参照)について、他の業種の天気予報はどうなったのか。

次ページでは、鉄鋼のほか、銀行、証券、生命保険、損害保険、商社、半導体、電機、自動車、機械、化学、製薬、ビール、通信、テック、電力、ガス、ゼネコン、不動産、ハウスメーカー、鉄道、ホテル、外食、コンビニについてそれぞれ、4テーマを軸に25年を予想した。