【中学受験】わからない問題を「すぐ質問する子」がハマる落とし穴写真はイメージです Photo:PIXTA 

小学6年生の中学受験生親子は受験本番を目前にラストスパートに勤しむ12月。一方で、他の学年の親子には「塾選び」や「塾の新学年準備」のシーズンを迎えている。新学年をスムーズに発進するべく、今のうちに整えておきたいスケジュールの立て方や、算数・国語・理科・社会の“まずい学習癖”の直し方を解説する。(国語専門塾の中学受験PREX代表、教育コンサルタント・学習アドバイザー 渋田隆之)

新学年目前の12月、1月
やっておきたい準備と心構え

 中学受験の塾では、2月が新学期となるところがほとんどです。進級すると、親や講師は「いよいよ受験学年になった!」という気合が入る一方で、なかなかスイッチの切り替えが上手くいかない子も出てきます。また、クラスメイトたちが本腰を入れて勉強するようになると、一気に成績やクラスを落としてしまうこともあります。そうならないために、12月〜1月にしておきたい準備や心構えをお伝えします。

 まず、1週間のスケジュールを見直ししましょう。学年が上がると通塾回数が増えたり、帰宅時間が遅くなったりする塾が多くなります。ざっくりで構いませんので、1週間の学習計画を立てましょう。

(1)通塾曜日はいつ?
(2)塾の宿題はいつやる?
(3)模試の対策や復習はいつやる?

 などを考えてみるくらいで良いでしょう。

 実際に始まってみてから、少しずつ調整していくのがベターです。計画を立てることが目的ではなく、無理のないペース配分を探ることが大切です。

 また、親が肩に力を入れ過ぎてしまうことも考え物。受験学年になったからといってお子さんへの要求水準を高くしすぎると、親子喧嘩の元になります。焦らずゆっくりと進めて行きましょう。