だからぼくは、「選択したものを正解にする」って考え方を一番取り入れています。
めっちゃ高級な腕時計を買ったのに針が動かなくても、「時間が経過しないから、歳とらないじゃ?ん!」ってポジティブにとらえます。
ウソです。時間がわからない時計はいらないので交換します。
たとえなのでテキトーにいったけど、こうして正当化することってないです?
そうして、選択したものがダメだったとしても、そこから後悔しないように、なんとか挽回すればいいんです。
人生では必ず失敗はするので、挽回する力や対応する力が重要になってきます。
生物は、“適応力”が高いものが生き残ってきました。
これは現代社会も同じで、長く生き残っている有名な作家も企業もそうですね。
厳しい創作やビジネスの世界で生き残っているのは、正解を出し続けたのではなく、時に選択をミスっても挽回して対応してきた“適応力”にあると思います。
失敗しながら乗り越えて、その時々でアップデートしながら適応しているんです。
その適応力を身につけるためにも、どんどん失敗して対応していけばいいですね。
「人生に無駄な経験はない」
引き出しの数で可能性は広がる
経験したことは、自分でも気づかないところで役に立っていたりします。
「人生に無駄な経験はない」というように、どんな経験も“引き出し”になります。
学校の授業で、「これを勉強する必要ある?」と思うこともあるけど、その時は「必要ない」と思ったことでも、後々で使えたり、その知識が下地となって成長に繋がったりすることもあります。将来の役に立つかは、誰にもわからないんです。
その時々で、興味あることや必要なことを全力で身につけてきて、結果的に役に立ったんです。当時は、「将来の役に立つ」なんて思ってなかったし、今の仕事をしているなんて、少しも想像していませんでした。
様々な経験が結果的に役に立つという意味では、実はぼくが初めて描いた漫画は、「初心者とは思えないほど技術が高い」といわれて受賞しました。