脱炭素時代におけるエネルギーの切り札として、政府が期待を寄せる洋上風力が今、最大の危機を迎えている。政府公募プロジェクトのコンペ第1弾を総取りした三菱商事は、運転開始のはるか手前の段階で巨額減損の瀬戸際に立たされている。コンペ第2弾を勝ち抜いたJERA、三井物産、住友商事なども、すでに採算が合わないと悲鳴を上げる。一体、彼らの間で何が起こっているのか。特集『洋上風力クライシス』は、12月23日(月)から全6回でお届けする。(ダイヤモンド編集部 堀内 亮)
#1 12月23日(月)配信
三菱商事が洋上風力事業で「巨額減損」の瀬戸際、商社No.1の座危うし!コンペ第1弾で3案件を総取りも「3つの誤算」で窮地に
三菱商事が商社王者の陥落危機に立たされている。引き金となるのが、三菱商事が政府公募のコンペ第1弾で総取りした3海域の洋上風力発電プロジェクトだ。運転開始よりもはるか手前の段階で、円安、資材高、工程遅延の“トリプルパンチ”による巨額減損の瀬戸際にある。巨額減損の危機を招いた背景には、三菱商事の3つの誤算があった。
#2 12月24日(火)配信
三菱商事が洋上風力事業の巨額減損回避で模索する「ウルトラC」とは?その2大シナリオを大胆予想!
三菱商事が手掛ける洋上風力発電プロジェクトで顕在化した巨額減損危機。このピンチを乗り切る方策は、三菱商事に残されているのか。エネルギー業界関係者の間で囁かれている、三菱商事が模索する「ウルトラC」の二大シナリオを大胆予想する。
>>12月24日(火)配信
#3 12月25日(水)配信
三井不動産、丸紅、東急不動産…「洋上風力コンペ第3弾」の勝者は?計7陣営の顔触れと勝敗予想を大公開
政府公募の洋上風力発電プロジェクトコンペ「第3ラウンド」の選定結果が、近く公表される見通しだ。青森県沖は3陣営、山形県沖は4陣営が応札し、しのぎを削った。業界関係者への徹底取材を基に、勝敗の行方を大胆に予想する。三井不動産、丸紅、東急不動産……勝者は?
>>12月25日(水)配信
#4 12月26日(木)配信
洋上風力の「勝ち組&負け組」企業を全網羅!大林組、東電、レノバ…総勢55社のカオスマップを大公開
洋上風力の活用を促進する通称「再エネ海域利用法」が成立した2019年、洋上風力発電分野には総合商社、エネルギー会社、ゼネコン、再生可能エネルギー専業会社、タービンメーカーなど幅広いプレーヤーが参入して“バブル”の様相を呈した。あれから6年。政府公募のコンペなどを経て、洋上風力における勝ち組と負け組が鮮明となった。参戦した総勢55社の顔触れを網羅した「カオスマップ」を大公開する。
>>12月26日(木)配信
#5 12月27日(金)配信
三菱商事・JERA・住友商事・ENEOS…洋上風力事業の危機を招いた真犯人の正体、コンペ第3弾までの「後出し」条件変更を徹底検証!
「洋上風力クライシス」が襲うのは、三菱商事だけではない。政府公募の洋上風力発電プロジェクトコンペ第2弾を勝ち抜いたENEOS、JERA、三井物産、住友商事もしかり。いずれの事業者も、すでに採算が厳しいと悲鳴を上げているのだ。そもそも洋上風力クライシスを招いた真犯人は、誰なのか。第1ラウンドから第3ラウンドまでの経緯について、エネルギー業界関係者への取材を基に、徹底検証する。
>>12月27日(金)配信
#6~
Coming soon
Key Visual by Noriyo Shinoda