会社の年賀状、昔はメールじゃ失礼だった!
モモンガ:年賀状やクリスマスカードが電子化されつつありますが、今度は添付ファイルのウイルスを疑わなきゃならないしで、そんなことを考えて、挨拶メールも無くなっていく…。となると、それはそれで、季節感や仕事外のコミュニケーションが減って、殺伐(さつばつ)としてしまう…。それも、リスクといえばリスクかもしれません。
ワオキツネザル:年賀状文化に私自身なじみがないのですが(自分が受けとったことしかなく、それも1~2枚程度)、会社の年賀状って、結構重要な文化なのでしょうか?
ネコ:昔、個人情報保護法がなかった頃は、社員の住所録を年賀状の季節に社内で公開していた会社もあったのよー。今では考えられないけどね。他部署の偉い人から年賀状が届いてしまって、慌てて送ったこともあったっけ。それくらい、年賀状は「送るのが当り前」の職場もあったのー!
ペルシャ猫:年賀状は平安時代に始まったらしいですよ。平安時代の貴族、藤原明衡がまとめた手紙の文例集の中に、年始の挨拶の文例があり、これが残っている最も古いものなのだとか。この頃からお世話になった方や親族に新年の挨拶をして回る「年始回り」という習慣が広まった…と、年賀状ソフトの製品紹介サイトに書いてあります。
ネコ:会社の年賀状は、自分から送らなかったらどんどん減ったなぁ。
イノシシ:昔は大事だったような気もしますが(笑)私も現在は、会社の年賀状はほとんど返していません。
ミーアキャット:会社の年賀状全盛期の頃は、年賀状も送りつつ、メールも送っていたのでしょうか?年賀状もメールも送ったことないですが…。
イノシシ:昔はメールの年賀状は失礼にあたったんですよー。10年以上前ですが。
ミーアキャット:えええええ!
ペルシャ猫:そもそもメールで挨拶を済ませること自体が失礼でしたよね?
ワオキツネザル:なるほど…。
ミーアキャット:「こっちはハガキ代をかけて送ってるんだぞ」的な感じなんですかね…。
ワオキツネザル:コミュニケーションが減っていってしまう、というのも確かにそうだなと思いました。毎年営業さんが年賀状を用意しているのを見ていて、営業さんとしては、何とかお客様とのつながりを…的な感じなのだとは思いつつも、大変そうで。
イノシシ:昔の会社で、社長が「虚礼を廃止しよう」と言って、無理やり会社からの年賀状をやめさせたんですが、営業サイドからはかなり苦情が上がっていました。これも10年ちょっと前くらいかな?
ペルシャ猫:そもそも、年賀状を送るのか送らないのか、年末年始に何をするのか、忘年会をやるのかやらないのか、人によって自由なはずですよね?それを会社が強制するべきではないとは思いますが、組織人としては組織としての習わしに従っておいた方が、処世術としてはベストなのかもしれないです…。
ネコ:そういえば以前、年末ぎりぎりにやっと印刷された年賀はがきが納品されて、「今さら書けるか!」とみんなが放棄したのに、いつの間にかハガキがすっかりなくなったという事件がありました。たぶん、誰かが換金を狙ったな…と。
リスちゃん:時候の挨拶ではありませんが、久しぶりに大学時代の知り合いから連絡が来たと思ったら、支離滅裂なことを言っていて、何かヤバいものの勧誘の匂いがしてそのまま疎遠になったことがありました…。
ワオキツネザル:私も似たようなことがありました…。
ネコ:そういうリスクもあったか…。