「普連土」と「女学館」に勢い

 Cランクとは一変して、22校が該当するDランクは女子校が圧倒的に多い。受験生のボリュームゾーンだけあって、24年の受験者数が100人を超える入試回が14(うち300人台2、200人台6)ある。受験者数が多い順に見ていこう。

 353人が受けて 2.21倍(23年2.25倍、22年2.17倍)の共立女子[2/1]では、320人中130人を募集するが、志望者数は微増が継続、25年は2.3倍程度になりそうだ。316人で2.63倍(23年2.58倍、22年2.34倍)と人気が着実に高まっていた品川女子学院[1回]は1割強減が続いており、25年は22年実績に戻る可能性も出てきた。同様に、289人で2.39倍(23年2.63倍、22年2.56倍)と緩和傾向が続く富士見[1回] も微減から12月には1割半減となっており、25年は2倍強程度に緩和しそうで、狙い目の入試回かもしれない。

 282人で3.24倍(23年4.31倍、22年4.1倍)と緩和傾向が続く山脇学園[一般A]は、前年並みが12月には1割強減と緩和しており、25年は3倍強まで緩むかもしれない。247人で2.11倍(23年2.08倍、22年2.53倍)の大妻[1回]は、1割弱増から微増に落ち着きそうで、25年は2.2倍になるかならないか。206人で2.4倍(23年2.74倍、22年2.13倍)と動いている田園調布学園[1回]は、微減が続いており、25年は22年実績にどこまで近づくかとなりそうだ。

 横浜女子御三家の残り2校の入試回は、横浜共立学園[A方式]横浜雙葉[1期]で、224人と178人が受けて、1.34倍(23年1.28倍、22年1.4倍)と2.37倍(23年1.66倍、22年1.67倍)だった。横浜共立学園は微増から1割強減を経て微増に戻った。横浜雙葉は24年に上がり過ぎたのか、2割減から3割弱減となっている。25年はそれぞれ1.4倍と2倍強を目指す展開になりそうな状況である。

 川崎市多摩区にある日本女子大学附属[1回]は、199人が受けて1.58倍(23年1.78倍、22年1.84倍)と年々緩和傾向にある。志望者数は、10月の1割半減から11月に微減まで戻したものの、12月は1割半減となった。25年は1日午後に[2回算数]を新設するため[1回]の募集人員を90人から70人に減らしており、倍率は前年並みを維持しそうである。

 微妙に緩和傾向の女子校が多い中、127人で2.12倍(23年1.48倍、22年1.68倍)の普連土学園[1日午前4科]は、11月5割増と絶好調だったが、1割半増に落ち着いた。25年は2倍台半ばにどこまで迫るか。東京女学館[一般学級1回]は95人で2.5倍(23年2.13倍、22年2.23倍)と24年に倍率を上げたが、10月6割増、11月5割半増、12月8割強増と志望者数が女子校では例外的に力強く上昇、25年の3倍超えは確実な情勢にある。