高倍率の入試回がそろうEランク

 Eランクもボリュームゾーンなのだが、Dランクの3595人と比べ、2024年の受験者数合計は2293人とだいぶ少なくなる。志願者数合計の上位を占める女子校は、いずれも上昇機運にある。

 287人が受けて3.73倍(23年2.48倍、22年2倍)と大変な人気だった三輪田学園[1回午前2科・4科]は、1割強増から12月には微減となったものの、25年も狭き門が続きそうだ。217人で2.86倍(23年3.13倍、22年3.24倍)と緩和傾向の実践女子学園[1回午前]は、2割増から12月には3割増と続伸しており、25年は3倍に戻す公算が高い。150人で3.75倍(23年3.31倍、22年2.38倍)とかなり高倍率のカリタス女子[一般1回]は、1割強増から12月には一転して1割弱減となっており、25年は3倍台半ばに落ち着きそうだ。

 昭和女子大学附属昭和は、128人で3.05倍(23年2.89倍、22年3.52倍)の[本科コースAA]が、2割増から12月には2割弱減に転じており、25年は3倍を割りそうだ。35人で3.5倍(23年2.9倍、22年3.5倍)の[グローバル留学コースGA]は12月になって志望者数が激減しており、25年は2倍台も維持できない可能性が出ている。

 125人で2.5倍(23年2.82倍、22年2.27倍)の大妻中野[1回アドバンスト]は、10月に7割増と跳ね上がったものの、その後は1割弱増に落ち着いており、23年実績にどこまで迫るか。一方、124人で2.25倍(23年2.15倍、22年2.87倍)の清泉女学院[1期]は、1割強減から12月は3割弱減まで落としており、25年は2倍を割るかもしれない。晃華学園[1回](93人・1.5倍)は10月の1割半減から11月3割半減ときて12月に2割強減まで戻したが、25年は1倍台前半の受けやすくて受かりやすい狙い目の入試回となりそうだ。

 Eランクの共学校でこの日最多の173人が24年に受験した日本大学第二[1回]は、1.94倍(23年2.19倍、22年2.32倍)と年々緩和傾向にある。志望者数は10月の1割強減から12月には微増となっており、25年は2倍乗せの可能性が出てきた。160人で2.81倍(23年2.17倍、22年1.67倍)と大きく伸ばしている駒込[1回]は、12月も2割半増と好調で、25年は3倍に乗せるかもしれない。

 かえつ有明[2月1日午前]は、135人が受けて3.55倍(23年6.5倍、22年5.85倍)と緩和した[2科・4科]が11月の1割半減から12月は1割弱増に転じており、25年は3倍台後半を目指す展開に。ぐっと受験生も志望者も少ない[思考力特待](9人・4.5倍)は増加基調にある。

 24年の受験者数が100人以下の入試回も見ておこう。目黒日本大学[2月1日午前](88人・4.89倍)は11月の3割減から1割半減まで戻しており、25年も4倍台後半の狭き門が続きそうだ。創価[2月1日](86人・1.95倍)は1割半増から12月は微減に転じており、25年に2倍に戻せるかどうかは微妙である。