「桜美林」「淑徳巣鴨」「女子聖学院」に勢い
ここからはFランクの共学校となる。24年受験者数が200人台の3校から見ていこう。東京都立の中高一貫校受検生に向けた適性検査型の入試に人気がある。210人を集めた聖徳学園[適性検査型]は1.03倍で例年同様の倍率となっている。もう一つ、[プライマリー]もあるが、こちらは17人と受験生が少なく、2.43倍(23年1.31倍)と倍率は揺れている。
宝仙学園順天堂大学系属理数インター[1回適性検査(特待選抜)]も人気で、209人で1.31倍(23年1.25倍、22年1.45倍)と倍率は高くなる。同じ入試回で[1回2科・4科(特待選抜)]も行われるが、こちらは31人で1.63倍(23年1.5倍、22年1.74倍)と倍率は上がる。志望者数が少ないので25年は予想しづらいものの、12月は3割半増と増加基調にはある。
八王子学園八王子[2月1日午前東大・医進クラス]は203人で1.34倍(23年1.26倍)と受けやすい。こちらも志望者数が少ないため振幅があるが、25年も同様の競争状況となりそうだ。
112人で5.89倍(23年4.94倍)と狭き門の横浜創英[1回本科]は、この高倍率が敬遠されたのか志望者数半減が続いていたが、12月に3割減まで戻した。25年は5倍を割るかどうかが焦点となりそうだ。110人で1.28倍(23年1.34倍)の日本大学第三[1回]は、秋には5割強増や3割増と勢いがあったものの、12月は1割強増と落ち着いた。25年も受けやすくて受かりやすい狙い目の入試回となりそうだ。101人で2.4倍(23年1.98倍)の日本大学第一[4科1回]は1割弱減が続いており、25年は少し緩むだろう。
桜美林[1日午前](54人・2.7倍)は、志願者数が増加基調で12月にも3割半増となっており、25年は3倍乗せをうかがう。同じ入試回の[総合学力評価](89人・1.62倍)は志望者数がごく少ないので予想は困難だが、25年は緩和傾向にある。
受験者数が100人に届かなかった入試回(24年受験者数・実倍率)はどのような状況か。構内では男女別学の桐光学園女子部[1回](89人・1.65倍)は、3割減から12月に4割減となっており、25年は受けやすくて受かりやすい入試回となりそうだ。女子校から見ていくと、光塩女子学院[2/1午前総合型](65人・1.27倍)は12月に1割増となっており、23年1.47倍に届くかどうかはともかく、25年も受けやすくて受かりやすい狙い目の入試回となりそうだ。女子聖学院[1回](41人・2.41倍)は志望者数が少なく揺れたものの、12月には2割弱増となり、25年も2倍台半ばを維持しそうである。横浜女学院[A-1国際](40人・5倍)は半減前後が続いており、25年はさすがに大きく緩和しそうだ。