絶好調の「聖光学院」とダントツの「本郷」

 すでに首都圏の2月入試は目前という状況にあるので、24日までの出願状況も見ながら、2024年受験者数の状況を主に2月入試の構造をまず把握しておきたい。1日午前は、男女合わせて5万人ほどが例年受験する。把握できている限りの男子受験者数だが、2日午前1万4970人、2日午後6413人、3日午前1万6055人、3日午後2932人、4日午前7298人、4日午後979人、5日午前5007人、5日午後479人ということで、2日・3日も午前中心に多くの受験生が入試に臨んでいる様子がうかがえる。

 まずは、2日午前から見ていこう。24年の受験者数をランキングすると、1位本郷が1238人とずぬけた数の受験生を集めている。100校超の学校が入試を行う中で、上位10校(うち男子校8校)で受験者数の4割強を占めている。

 Aランクの難関校では、665人が受けて3.15倍(23年3.25倍、22年2.84倍)の聖光学院[1回]([ ]内は入試名。以下同じ)の志望者数が1割半増で、出願状況も同様の勢いであり、難関・上位校では25年入試で最も人気上昇の男子校となった。次いで、662人で2.56倍(23年2.93倍、22年2.69倍)の栄光学園が微増だったが、出願は1割減の勢いだ。

 445人が受けて3.05倍(23年3.05倍、22年2.41倍)の渋谷教育学園渋谷[2回]は志望者数1割弱増加だったが、出願は微減で、最後の動きが注目される。349人で6.58倍(23年6.35倍、22年10.17倍)の渋谷教育学園幕張[二次]は3割強減と大幅にダウンしている。現時点では出願数を公表していない。1月22日[一次]は前年比9%減だった。

 180人が受けて1次試験合格率が2.14倍(23年2.13倍、22年2.47倍)の慶應義塾湘南藤沢[1次]は募集を締め切ったが、応募状況を公表していない。志望者数は微減だったので、おおむね前年並みとなっていることだろう。

 Aランクでは東京の学校は1校のみだった。東京の男子はどこを受けているのか。Bランクの本郷[2回]である。2日午前ダントツの1238人が受けて2.3倍(23年2.3倍、22年1.99倍)と、難関男子校受験生定番の併願先となっている。志望者数は前年並みだったが、出願状況も微増となっている。

 次いで受験生が多かったのが桐朋[2回]攻玉社[一般学級2回]である。515人が受けて2.26倍(23年2.13倍、22年1.71倍)の桐朋は、12月の志望者数通り出願者も微増で、25年もほぼ前年並みだろう。438人で2.42倍(23年1.94倍、22年1.88倍)の攻玉社は、志望者数2割減の緩和が予想されたが、現状は1割強減の出願状況となっている。

 280人が受けて2.46倍(23年2.12倍、22年2.04倍)と人気が高まっていた明治大学付属明治[1回]は12月に前年並みだったが、出願状況は微増となっている。Cランクの男子校である明治大学付属中野[1回]は、786人で2.88倍(23年2.81倍、22年3.3倍)の人気校だが、12月の志望者数通り、現状の出願者数も1割増となっている。実倍率は3倍に乗せそうだ。