2日午前中堅校の注目は「立教池袋」「安田学園」「東洋大京北」

 2日のCランクも男子校が受験生を集めている。12月の志望者数で1~2割増の勢いを占めていたのは、561人が受けて1.89倍(2023年2.19倍)の城北[2回]、290人で4.53倍の鎌倉学園[二次]だった。出願状況はどうなっているのか。1日[1回]が1割減ペースの城北は微増に、鎌倉学園は2割増とさらに勢いづいている。志望者数1割増だった学習院[一般1回]は、358 人が受けて2.67倍(23年2.15倍、22年2.82倍)と隔年現象も見られる。現状の出願状況は前年並みで、1月下旬の伸びに期待というところだろうか。

 世田谷学園[2次]には、364人で2.44倍の[本科]と107人で1.91倍の[理数]という二つの入試区分がある。[本科]は2割弱増で25年は2倍台半ばとなりそうだが、志望者数がごくわずかな[理数]も増加基調で同様に2倍は超える勢いとなっている。出願状況は、いずれも1割強の増加基調だ。

 287人が受けて3.02倍(23年3.14倍、22年2.69倍)の立教池袋[一般1回]は、3割増の志望者数と同様の勢いで好調な出願状況となっている。480人が受験した人気の法政大学第二[一般1回]は、4.53倍(23年3.81倍、22年3.47倍)と狭き門になっていたが、志望者数は前年並みで、現状の出願状況もほぼ前年並みである。

 12月の志望者数で1~2割減となっていたのは、513人で3.61倍(23年3.18倍、22年2.64倍)の高輪[B日程]、405人で2.58倍(23年2.09倍、22年2.14倍)の巣鴨[II期]、189人で1.75倍(23年1.7倍、22年2.78倍)の暁星[1回]、308人で6.7倍(23年6.08倍、22年7.72倍)の芝浦工業大学附属[2回]だったが、それぞれどのような状況なのか。

 現状の出願状況と25年の予想倍率は、高輪が1割半減で3倍台前半、巣鴨が1割弱減で2倍台半ば、暁星が2割減で1倍台半ばに、芝浦工業大学附属が微減で6倍台半ばへといった状況にある。巣鴨と暁星は、受けやすくて狙い目の入試回となりそうだ。

 ここからはDランク。最多の395人が受けて、3.59倍(23年3.69倍、22年4.24倍)の獨協[3回]と389人で3.11倍(23年2.57倍、22年3.03倍)の神奈川大学附属[2回]、233人で 2.48倍(23年2.97倍、22年3.02倍)の桐光学園[2回]の男子部は、いずれも前年並みの志望者数だった。現状の出願状況を見るといずれも微増で、ほぼ前年並みだろう。

 12月志望者数が微減の青稜[2回A]は、122人が受けて4.07倍(23年6.45倍、22年6.3倍)だったが、出願状況は1割ほど少なめで、25年は4倍を維持できるか微妙だ。微増だった國學院大學久我山[2回]は、277人が受験、3.6倍(23年3.37倍、22年3.23倍)と3倍台を維持しているが、出願状況は1割増のペースで、25年は4倍に向けて人気化する可能性も出ている。

 志願者数がほぼ前年並みの2校はどうか。99人が受けて3.19倍(23年3.38倍、22年2.83倍)の森村学園[2回]と80人で2.11倍(23年2倍、22年2.09倍)の帝京大学[2回]は、出願状況が前年並みと1割半増の勢いで、25年の森村は前年並みを維持、帝京は少しハードルが上がりそうだ。

 志望者数が大きく伸びている2校は、212人で4.16倍(23年3.44倍、22年2.72倍)の安田学園[3回4科]の4割半増と73人で3.32倍(23年3.58倍、22年7.36倍)の東洋大学京北[一般3回]の3割増だが、出願状況はいずれも1割半増のペースであり、25年は4倍台前半と3倍台半ばにそれぞれ迫りそうだ。