大幅アップの「多摩大目黒」「淑徳巣鴨」「文教大付属」
ここからは受験者数が100人に満たない入試回(2024年受験者数・実倍率)となる。穎明館[3回一般](93人・1.66倍)は、12月志望者数が4割弱減と心配されたが、出願状況は1割弱減で、25年は1割台半ばにはなりそうだ。
宝仙学園順天堂大学系属理数インター[2回適性検査(特待選抜)](87人・1.74倍)は、志望者数2.5倍増と跳ね上がったこともあり。25年は2倍を超えるだろう。郁文館[2回]には、[適性検査型](622人・1.17倍)と Gランクの[2回総合](74人・1.9倍)がある。25年はいずれも前年並みとなるだろう。
25年人気上昇校の一つ、多摩大学目黒。79人が受けて6.58倍(23年4倍、22年2.94倍)とハイピッチでハードルを上げてきた[進学2回]の志望者数は7割半増となっており、このまま進むと、25年は10倍乗せもありうる状況だ。
淑徳巣鴨[2回一般](63人・3.94倍)は特進コースの募集だが、志望者数が2.8倍近くにも跳ね上がった。出願ペースは4割増で、25年は4倍を超え5倍に乗せるかもしれない。八王子学園八王子[2月2日午前東大・医進クラス](56人・2.15倍)も2.8倍近くに志望者数が急騰したが、出願状況も4割強増やしており、25年は3倍に迫りそうだ。
12月志望者数が増加基調の学校を続けよう。安定していた文教大学付属[3回](46人・2.56倍)は、志願者数3.4倍増と爆上げしており、25年の3倍超えはもちろん、4倍に乗せるかもしれない。
24年より4割半増の聖徳学園[2月2日AM](41人・2.41倍)、5割半増の文化学園大学杉並[3回](41人・2.28倍)、2割増の千代田[3回得意選択2科](19人・1.36倍)、6割弱増の桜丘[3回英検利用](10人・2.5倍)は、この勢いを保つなら、千代田を除いて25年は3倍に迫ることになるのだが。
減少傾向の2校は、3割減の自修館[B1](51人・1.96倍)と2割減の品川翔英[3回2科・4科選択型](23人・1.21倍)だが、どちらも25年はかなり受けやすくなりそうだ。
Gランクには多くの入試回があるものの、志望者数合計と24年受験者数の双方で100人超えは146人が受けて4.71倍(23年3.68倍、22年1.6倍)と三段跳びで倍率を上げている足立学園[一般2回]だけで、志望者数も2割増となっている。25年は5倍に乗せるか。
24年受験者数が100人超えの入試回は、115人で2.25倍(23年3.04倍、22年1.95倍)の聖学院[2回一般]と105人で1.81倍(23年1.04倍、22年1倍)の城西大学附属城西[2回午前]だが、志望者数は3割弱減と3割弱増と分かれている。25年は2倍割れと2倍乗せになるかもしれない。
受験者数50人以上の入試回も見ておこう。関東学院六浦[B-1日程](54人・1.93倍)は1割強減、実践学園[教科2回](54人・1.74倍)は4割減と共に減少傾向で、25年は特に実践学園が1倍台前半まで大幅緩和の可能性がある。