高倍率の中位校で増加基調の学校は

 Eランクはいずれも共学校だが、狭き門の厳しい入試回が並んでいる。横浜創英[3回]は179人が受けて9.42倍(2023年5.3倍、22年3.38倍)と倍率が倍々で跳ね上がっている。[本科][サイエンス]という二つの入試区分があり、12月の志望者数は4割半減と2割減となっており、出願状況を見ると25年は倍率半減の可能性も出ている。

 志望者数が増加しているのは、114人が受けて3.17倍(23年2.77倍、22年3.11倍)の駒込[3回2科4科]と106人で4.24倍(23年2.64倍、22年3.58倍)の順天[2回A]で、志望者数は8割半増と3割増だった。出願状況は駒込が4割増の絶好調なペースで上積みしているのに対して、順天は1割強減と控え気味となっている。25年は4倍乗せと4倍強あたりで収まるだろうか。いずれにしてもハードルは高いのだが。

 目黒日本大学[2月2日午前]には、94人で6.27倍(23年5.48倍、22年4.09倍)の[2教科・4教科型]と18人が受験して合格者が3人ということで6倍(23年10倍、22年3.33倍)の[適性検査型]がある。いずれも狭き門ではあるが、志望者数は2倍減となっており、25年はいずれも5割台に緩和する可能性が出ている。微減の湘南学園[B日程]は、96人が受けて2.13倍(23年2.37倍、22年2.62倍)と比較的受けやすい。25年も2倍強程度となりそうだ。

 12月の志望者数が1割前後減となっている入試回を見ていくと、120人で3倍(23年2.83倍、22年2.43倍)の明治学院[2回]は1割増の出願状況で、25年も3倍台を維持しそうだ。61人で5.08倍(23年6.8倍、22年6.46倍)のドルトン東京学園[一般2月2日4科型]は、出願者数が2割減のペースで、25年は4倍台も視野に入っている。

 Fランク唯一の男子校である佼成学園[一般2回]は、193人が受けて4.83倍(23年3.34倍、22年2.91倍)と年々倍率が大きく上がっているが、12月の志望者数も3割半増と絶好調だった。出願状況は微増程度であり、31日の締め切りまで目が離せない。

 増加傾向の学校から見ていこう。202人が受けて3.54倍(23年3.88倍、22年2.91倍)の日本工業大学駒場[3回]は6割弱増となっており、25年には4倍超えも視野に入る。180人で3.21倍(23年2.41倍、22年2.82倍)の日本大学第三[2回]は、志望者数は2割弱減で、出願状況は1割減程度なので、25年も3倍台は維持しそうだ。

 152人で6.91倍(23年6.56倍、22年6.48倍医)と高止まりの東京電機大学[3回]は、志望者数がさらに1割増だった。出願状況は微増程度で、25年は7倍に乗せるかどうか。136人で2.67倍(23年3.16倍、22年3.42倍)の日本大学第一[4科2回]は志望者数2割減で出願状況もそのペースとなっており、25年は2倍台前半まで緩和するかもしれない。