2日午後も人気続伸の「佼成学園」

 Dランクは9校あり、うち2校の男子校が受験生を多く集めている。430人が受けて3.87倍(2023年5.07倍、22年5.78倍)と緩和傾向の日本大学豊山[2回]の志望者数は微増で、出願状況も同様なので、25年は4倍に迫るかもしれない。266人で3.91倍(23年3.14倍、22年2.6倍)と上昇基調の佼成学園[1回特別奨学生]は、志望者数が1割強増だったが、出願状況は前年並み。25年は4倍に乗せることができるだろうか。

 共学校で志望者数が大きく伸びている4校から見てみよう。143人が受けて4.09倍(23年2.8倍、22年2.81倍)と24年に大きく伸ばした順天[2回B]は、志望者数が5割増しだったものの、出願は前年並みの状況にある。25年も4倍台を維持することは確実である。

 109人で1.56倍(23年2.09倍、22年1.59倍)の淑徳[スーパー特進東大選抜2回]は、志望者数は5割半増で、出願状況は4割増で進んでおり、25年は2倍に戻しそうだ。76人で7.6倍(23年7.3倍、22年8.67倍)と高止まりしている駒込[4回]は国語か算数の特待1科だが、志望者数では5割増、出願ペースも3割増の勢いとなっており、25年は10倍に迫るかもしれない。

 47人で2.14倍(23年13.06倍)の芝国際[2月2日午後特待]は志望者数3.3倍増の勢いで、出願ペースも2倍半増と大きく伸ばしている。日本大学[B日程]は、174人で5.27倍(23年5.6倍、22年4.93倍)の[AF]は1割弱減なのに対して、41人で4.1倍(23年3.63倍)の[GL]は6割増と明暗を分桁。二つの入試区分を合わせた出願ペースは微減となっている。

 93人で6.64倍(23年6.11倍、22年5.94倍)の安田学園[4回]の志望者数は微減だったが、出願ペースも同様となっており、25年は6倍台半ばになりそうだ。35人で3.5倍(23年5倍、22年1.5倍)のドルトン東京学園[一般2月2日理数特待型]は3割強減だったが、出願は4割減のペースとなっている。25年は2倍台にとどまれるだろうか。

 Eランクには10校(うち男子校2校)が該当、増加基調の入試回が多い。志望者数合計もしくは24年受験者数が100人以上の3校から見ていこう。117人が受けて2.39倍(23年8.61倍、22年5.75倍)の日本大学藤沢[2回]は、志望者数合計が24年受験者数の2倍もいる極めてまれな例だ。志望者数は4割半増だったが、出願は7割増のペースとなっており、25年は3倍超えが確実な情勢である。

 100人で20倍(23年1.31倍、22年6.4倍)と倍率が高騰した足立学園[特別奨学生2回]は、志望者数が1割半増となっている。25年の倍率は何人合格を出すかにかかっているので予想は控えたい。88人が受けて1.87倍(23年2.3倍、22年2.48倍)の桜美林[2月2日午後]は2割増だったが、出願状況はそれを上回っており、25年に2倍台復活は堅そうだ。