2日午後の受けやすい学校

 ここからは入試回(24年受験者数・実倍率)ごとに見ていこう。まずは12月志望者数が増加傾向にある学校から。3割増の聖徳学園[2月2日PM](65人・2.6倍)は2023年1.59倍から伸ばしたが、25年にはさらに伸ばして3倍乗せも視野に入る。5割半増の鶴見大学附属[難関進学クラス2次](61人・1.79倍)は25年に2倍台が確実な情勢にある。7割弱増の文化学園大学杉並[4回](38人・2.38倍)も、25年には3倍に迫りそうだ。志望者数も受験者数も少ないこともあって、志望者数2.9倍増の千代田[4回4科](9人・1.8倍)は25年の受験者数が2桁になり、倍率も2倍を超える展開となりそうだ。

 ほぼ前年並みの文教大学付属[4回](63人・2.74倍)はこの水準を25年も維持しそうだ。サレジアン国際学園[4回]は、二つの入試区分で動きが分かれた。[本科](10人・1.43倍)は6割弱減、[Standard](9人・3倍)は1.8倍増なのだが、いずれも少人数ということで、予想は控えたい。

 3割弱減の自修館[B2](40人・2.5倍)は25年に2倍程度まで緩和するかもしれない。25年から中学も共学化する明法[2回午後](28人・1.87倍)は22年1.44倍、23年1.56倍と地道に上げてきたものの、志望者数が5割半減となっており、25年は1倍台半ばを維持できるか。女子受験生の集まり方次第という状況になっている。

 武蔵野大学[4回](21人・1.62倍)は1割半減で25年は1倍台半ばに、前年に志望者がいなかった品川翔英[4回得意選択2科型+算英1科型](14人・1.4倍)は、12月の志望者数から見る限り、25年に受験者数が2倍以上増えてもおかしくない。

 Gランクになると、全体的に緩和気味であり、倍率も2倍を超えることは珍しい。志望者数合計も24年受験者数も100人を超える入試回はないため、50人以上の3校を見ておこう。二つの入試区分がある横須賀学院は、71人が受けて2.96倍(23年1.97倍、22年2.13倍)の[2次]が1割半減、志望者数がごく少ないものの[英語資格利用]は5人で2.5倍(23年2.5倍)の2割半減といずれも緩和傾向にある。

 関東学院六浦にも二つの入試区分があり、50人が受けて1.85倍(23年2.78倍、22年1.48倍)の[B-2日程]は1割弱減、9人で1.5倍(23年・22年1倍)の[英語型]は志望者ゼロでなんとも言いようはないが、25年も同様の状況になるのだろう。53人で1.61倍(23年4.32倍、22年2.48倍)と倍率変動が激しい工学院大学附属[2回B]は3割強減となっており、25年は1倍台前半のかなり受けやすい入試回となりそうだ。